若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

新年の挨拶はつまらん

新聞に出ている、いろんな会社や団体の「迎春広告」はつまらん。

世の中につまらんものは数あれど、「迎春広告」ほど人畜無害平穏無事的つまらんものは少ないだろう。

中央に、「本年もよろしくお願いいたします」と印刷してあって、その周囲に社名団体名がひしめき合っている。
こんなものをいちいち見る人がいるのかとあきれ感心しながらじっくり目を通す私のようなファンも多いだろう。

会社はともかく、いろんな団体があるものだ。
日本国はこういう団体が支え動かしているのだ。

全国珠算教育連盟奈良支部」「奈良囲碁協会」「奈良県三輪素麺工業協同組合」
このあたりはわかりやすい。

「大和平野土地改良区」となると、どういう団体かなと思うし、すぐそばの「奈良県土地改良事業団体連合会」との関係が気になる。

生駒市芸術協会連盟」
生駒市芸術協会」でもなく「生駒市芸術連盟」でもないのが謎だ。
生駒市芸術協会」と「生駒市芸術連盟」が合体して、より強力な団体になったのだろうか。

企業名の中でなんとなく気になるのは大和高田の「よしだ毛糸店」だ。
何が気になるのかと言われても困るが、気になる。

「西大和片岡台郵便局:局長:芳倉美智子」
完全民営化に備えて張り切っておられるのであろうか。

個人名で一番大きいのは「河野アサ」さんだ。
まほろば誌:河野アサ」と書いてああるから、雑誌のようなものを発行しているのだろう。
どういう雑誌かはその上の「主張」を読むとなんとなくわかる。

「婦」という文字を、「女」と「帚」に分けて書いてある。
辞書で見ると、「婦」というのは、女性がほうきを持って立っている姿だそうだ。
河野さんは、「女」と「帚」を分けて書いた後に続けて、「ゾーキン、ホーキからヒトへ」と書いている。

「ゾーキン、ホーキ」がいかにも古いと思うが、いい古さだ。
年季が入っている、という感じである。

女はゾーキンでもホーキでもありません、と長年闘ってきた方ではないかと拝察する。
こういう方を知ることができるのはつまらん「迎春広告」のおかげだ。

ゾーキンといえば、トヨタはしぼったゾーキンをもう一度しぼると言われているそうだ。
男でも、私はゾーキンでもホーキでもありませんと言いたい人はたくさんいると思う。
河野アサさんに連絡しなさい。