電車内の広告。
プラチナナノコロイドを配合したプラチナヨーグルト新発売。
インターネットで調べてみた。
プラチナナノコロイドとは、白金を微粒子にしたものである。
誰が微粒子化したかというと、東京大学大学院の宮本有正教授である。
宮本教授は、プラチナをすり鉢で丹念にすりつぶしたわけではなく、ナノテクで微粒子化したのである。
ナノテクとは、わかりやすく言うと最新型のすり鉢である。
プラチナは、高い抗酸化力がある。
その高い抗酸化力で、「健康生活と深い関係があると言われる『活性酸素』と戦う」のである。
商品説明に、「と言われる」という言葉が出てきたら、その商品は信用してはいけない。
この会社は、社会的責任を果たしている。
消費者にはっきりと警告を発している。
このヨーグルトには、プラチナナノコロイドが4マイクログラム入っている。
プラチナ入りは普通のヨーグルトよりだいぶ高いので、低価格品も売り出す。
やはり高い抗酸化力を誇るステンレス入りヨーグルトだ。
安いから、微粒子ではなく、ステンレス板が入っている。
歯ごたえがある。
かみ心地を楽しみたい人には、こちらがおすすめです。
プラチナ入りヨーグルトのキャッチコピーは、「サビないあなたを応援」である。
インターネットで見ると、このキャッチコピーに「心がひかれます」という人がいる。
プラチナ入りと聞いて、「健康によさそうだ」という人がいる。
食べた人たちは口をそろえて、普通の味だと言っている。
何となく、しみじみとさびしい気持ちになる。
この人たちは、喜んで買っているのであって、健康を害するわけでもなく、サラ金から借金するわけでもなく、別に同情する必要はないけれど、同情しそうになる。
本当にかわいそうなのはプラチナだ。
コエンザイムというのが、食品業界や化粧品業界の注目を集めたが、プラチナは「ポストコエンザイム」として注目の的だそうだ。
食品業界や化粧品業界がよってたかってコエンザイムに続いてプラチナを食い物にしようとしている。
児童福祉法違反だ。
白金入りヨーグルトは発禁だ。
商売にプラチナを利用するなんてぷらちなやつだ。