若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

NHKテレビ「ハゲタカ」

今日は最終回。

外資系ファンド、ホライズンインベストメントの鷲津政彦は、大空電機の経営権を握るため、株を買い集める。
「ハゲタカ」の面目躍如というところだ。

窮地に陥った大空電機に、救いの神「ホワイトナイト」が現れる。
敵対的買収を仕掛けられた企業を救う存在だ。
ホワイトナイト」、一時、よく聞きましたね。
何の時だったか忘れました。

この「ハゲタカ」での「ホワイトナイト」は、今をときめくIT企業「ハイパークリエイション」社長、西野治だ。

ライブドア堀江社長を思わせる設定なのだが、老舗旅館を経営していた西野の父は、鷲津のために旅館を奪われ、自殺に近い死を遂げている。
西野治からすれば、父親を鷲津に殺されたようなものだ。

父の死後、西野治は、どこでどうなったのかわからんが、IT企業ハイパークリエイションを設立、時代の寵児として脚光を浴びる。
今や巨額の資金を手にしたその西野が、鷲津に対抗して、大空電機のホワイトナイトとして現れるというのだから、実に複雑というか単純というか、まあ、どっちともいえるような展開になる。

大空電機を巡る争いが、ハイパー側の勝利に終わるかと見えたとき、インサイダー取引の疑いで、ハイパークリエイションに東京地検特捜部の手が入り、西野の野望はもろくも崩れ去る。

時代を象徴するかのような、ハゲタカファンド、ホライズンの鷲津と、IT企業ハイパーの西野の、最後の対決場面が見応えがある。

勝ち誇ったような笑みを浮かべて、鷲津が西野に歩み寄る。

「西野君、ハイパーも、これで終わりだな」
「ハイ、パーです」
「え〜かげんにしなさいっ!」
「ほんとにネッ!」

というような場面は、なかった。
NHKもまだまだだ。