英語はなかなか大変です。
聞き取りにくい理由の一つは、こちらを外人扱いしないからじゃないかと思います。
アジア系の多い地域だから、「外人」「旅行客」というより、「アジア系アメリカ人」と思うのじゃないでしょうか。
遠慮会釈も手加減もなくしゃべりかけてくるように思います。
その点、ラグナビーチのアメリカインディアン伝統工芸品店の男性の話し方は好感が持てました。
実にゆっくり、ていねいに、言葉を選ぶという感じで話しかけてくれた。
こういう話し方をしてくれたら理解できるんだけど、と言えないのがつらいとこです。
ゆっくりていねいに話されても、わからないものはわからないですね。
早く話されるよりは、ややわかる、という程度です。
ラグナビーチから帰ってから、テレビの宗教チャンネルを見た。
去年見たのと同じで、東京ドームみたいな巨大教会で牧師さんが熱弁をふるってた。
派手な身振り手振りでしゃべりまくってるのを見てヘンな気がしました。
さっきのインディアン工芸品の店の男性の方が、「宗教者」という感じで、牧師さんが「セールスマン」という感じです。
まあ、それでいいのか。
牧師さんは、失礼ながら「いかがわしいセールスマン」と似たところがあり、伝統工芸品の販売者は、「伝道者」と似たところがあるんですね。
宗教チャンネルを見てたら、見たことある顔が出てきた。
ビリー・グラハムでした。
大統領より有名とか言われた、超有名伝道者です。
古そうな映像だと思って見てたら40年前の野外説教のフィルムでした。
「ビリー・グラハム・クラシックス」という字幕が出てました。
彼の説教は、「古典」の扱いになってるようです。
宗教チャンネルも、料理チャンネルも、とにかくしゃべり倒す。
もう少しゆっくりしゃべったらどうですかと、アメリカの人に言いたい。