若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

呪殺

朝日新聞に、「上山春平さんを悼む」というタイトルで梅原猛さんが書いてます。

上山さんも梅原さんも名前だけしか知りませんが読んでみました。

上山さんが戦争から帰ってから密教を学んだことが紹介してある。

大元帥明王法によってルーズベルト米大統領を呪殺したと豪語する行学兼備の密教学者、金山穆韶師の下で、空海が好んで修した秘法である虚空蔵求聞持法を修した。この法は記憶力を増進させる法である」

そ、そうなんですか。(-_-;)
ルーズベルトが呪い殺された?
それを豪語するお坊さんがいたんですか。

金山穆韶についてネットで調べてみたら、えらいお坊さんのようです。
が、「ルーズベルト呪殺」とか「豪語」とかいうのはなかった。
ホントに豪語してたんでしょうか。

梅原さんはどさくさまぎれに、「この法は記憶力を増進させる法である」と軽く書いてますが、だいじょうぶかな。
梅原さんは上山さんを悼んでますが、私は梅原さんを心配します。

金山穆韶について調べてたら、柳田謙十郎さんと共著の密教の本があったので驚きました。
柳田さんのことはよくしりませんが、私の学生時代にはかなり有名だったと思います。
マルクス主義の人です。

私は柳田謙十郎さんの本を手に取ったことがあります。

高校時代、近鉄の駅のホームのベンチに座ったら、本が置き忘れてあった。
それが柳田さんの本でした。

『唯物弁証法入門』みたいな感じの本でした。
ぱらぱら見てたんですが、ぜんぜん読む気をそそられなかった。
最後のページに書き込みがありました。

「○子へ。○子がこの本を読んで成長してくれることを願う。×夫」てなことが書いてあった。

ひゃ〜〜!
見てはならないものを見てしまった!という感じでしたね。
○子さんと×夫さんが、唯物弁証法を通じて結ばれますようにと祈りつつ、本を置いてその場を離れました。

その柳田謙十郎さんが、ルーズベルトを呪殺したと豪語したと梅原さんが言う金山穆韶師といっしょになって密教に関する本を書いたのであろうか。
別人でしょうか。

柳田さんのこともネットで調べたら、戦前は観念論哲学者で戦後マルクス主義になった人だそうです。
それなら、老後密教でもおかしくないか。

○子さんと×夫さんも密教に行ってるかもしれないと思うとほのぼのするのであった。