朝日新聞一面。
広島高裁が、先の衆議院選挙の一票の格差問題について、違憲判決から一歩踏み込んで無効としたことに深い感慨を覚えた。
高校3年生の時である。
大学を出たばかりの体育の先生が教室であいさつした。
広島生まれの広島育ち、小柄で童顔の青年で、生意気盛りの高校生から見て、初々しく好感が持てた。
しきりに照れて顔を赤くして黒板の方を向いてしまう。
なんどか黒板の方を向いてから、「ああ」と気づいたように、「黒板の方を向いてしゃべってはいけんといわれました」
そしてまた、「ああ」と気づいたように、「いけんと言ってはいけんと言われました」
広島高裁も、違憲はいけんと言ったのだなあと、しみじみしたのであった。