若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

謝罪

きのう、テレビで二つの「謝罪現場」を見ました。

ひとつは、石原大臣の「カネメ発言謝罪」です。
石原さんが、県知事と町長に謝罪してました。
謝罪されたふたりは、「重く受け止めます。今後は復興に向けていっそうがんばってください」みたいなことを言ってました。

良かったと思いました。
謝罪が受け入れられたうえ励ましてもらった。
石原さんは、感激して生まれ変わったように仕事に打ち込むと思います。
近来希な清々しい話でした。

ふたつめは、都議会議員の「セクハラ発言謝罪」です。

この件についての朝日新聞の最初の報道には、「あれ?」と思いました。
扱いが地味であった。

「こんなことあったんです」という感じで、朝日新聞としては、とくになんとも思ってないみたいな書き方でした。

朝日の悪いクセじゃないでしょうか。
「世間の反応を探る」みたいな。

「けしからん!」と思うなら、「けしからん!」と書くべきだと思います。

で、きのう、発言した議員が謝罪してました。
なんだか、ヤクザの手打ちみたいだなと思いました。
ヤクザの手打ちは見たことないけど。

議会での発言なら議会で処理すべきだと思うんですが、まあ、その業界により習慣があるから、あれでいいんですかね。
大々的に堂々と手打ち式をやってましたから、そういう業界なんでしょうか。

私がいた業界は、上品な業界じゃなかったです。
かなりえげつなかった。
しかし、「セクハラ」というのは、まったく見聞きしませんでした。

「商売第一!」「目的は金儲け!」というのが徹底してたからですかね。

「カネ」ということについてはえげつなかったけど、「セクハラ」という観点では、清らかな業界だったと言えます。

議会のヤジというのもひどいもんらしいですね。

私の記憶に残る唯一のヤジは、子供のころプロ野球を見に行った時の情けないヤジです。
前の席に家族連れのおじさんがいて、その人がヤジる。

その人がヤジるたびに、奥さんと女の子が、「おとうちゃん!やめて!」と言うんです。
いつもはひとりで来てヤジりまくってたんでしょう。

ヤジりたくてしかたがないんですね。
で、小さい声でヤジるんです。
小さい声でヤジるのは情けないなあと子供心に思いました。

国会でのヤジについては、先日読んだ『最後の過激派』という本に出てきました。
イギリスの国会議員ジョサイア・ウエッジウッドの伝記です。

この人は大変な雄弁家で、「議会の華」という感じだったようです。
大変な雄弁家で大変なインテリであった。

あるとき、演説中に、イタリアの偉人の言葉をエンエンと引用した。

イタリア語で。(-_-;)

その時、「英語に翻訳しろ!」というヤジが飛んだそうです。