『風と共に去りぬ』の裏話です。
小説を読む気はないけど、裏話は読む。
無名の女性が面白そうな小説を書いているらしい、というだけで大手出版社が目を付けたというんですから、さすがプロフェッショナルというかプロジェクトXというか、すごい話です。
そして、未完成の雑然とした原稿にざっと目を通しただけで、「これはいける!」とベストセラーを確信して、売り出しに向けて全社をあげて取り組んだというのもプロジェクトXですなあ。
株式会社のあるところ、プロジェクトXあり。
発売前どころか、原稿完成前から、契約とか弁護士とか大変ですよ。
「裏話」は、契約、訴訟、狐と狸、カネをめぐる争いだらけです。
半分ほど読んだとこですが、一番驚いたのは本筋と関係ない話。
1934年、カナダのオンタリオ州で五つ子が生まれた。
州政府は、その五つ子を保護するという趣旨で、親権を奪う法律を成立させたうえ、五つ子を見せものにしたというんです。
ほんまかいな、と思ってネットで調べたら、本当みたいです。
州政府が、大々的施設を作って、医師、看護婦、家政婦などを置いて養育し、観光客に公開しておおもうけしたというんです。
一時は、ナイヤガラの滝より人気の観光スポットだったというんですが、いやあカナダもすごいわ。
これも、プロジェクトX?
株式会社じゃなくてもプロジェクトX。
プロジェクトFくらいがちょうどいいと思います。