今日は町内パトロール。
私と同年配の男性Aさんが、相撲の話を始めた。
「きのうの、白鵬と日馬富士、あれは完全に八百長ですね。見え見えの八百長です」
私も見てましたが、熱戦だと思いました。
あれを八百長と言い切るとは、さすがAさんだと感心しました。
「あんな見え透いた八百長されたら、見る気なくなりますね」
Aさんは、一見温厚篤実という感じの人で、一見だけじゃなくて、実際温厚篤実なんですが、ときどきとんでもないことを言う人です。
一見温厚篤実なAさんがとんでもないことを言い出しても驚きません。
いつだったかも、パトロールで歩きながら、奈良市の財政難の話になった。
Aさんは、「金儲けの方法なんかいっくらでもあるのに、市長がバカだからダメですわ。私にまかせたら、財政難なんかいっぺんに解消ですよ」とまくし立てた。
「どうやるんですか」と聞く気もしないんですが、聞きもしないのにAさんは自説をぶつ。
「このあたりにね」と指差しながら、「ホテルを建てるんですよ」
住宅地ですよ。
住宅が建ち並んでるんですよ。
「このあたりからは、若草山も見えますしねえ。客は入りますよ」
このあたりが、第一種住居専用地域であることなんか、Aさんの念頭にはない。
Aさんの念頭にないというより、Aさんには念頭がないと言った方がいいかもしれない。
一昨年、私が次期自治会長選びで悩んでる時、Aさんが、「ウチの自治会で、会長やりたい人はいっくらでもいますよ」と言った時も驚かなかった。
いちおう、「だれですか」と聞いてみました。
「いますいます!えーっと・・・・Bさんなんか適任ですよ」
「・・・Bさん?・・・Bさんって、隣の自治会の方じゃないですか」
「・・・あ、そうそう、Bさんは隣だ」