伊豆高原に行ってきました。
大学の美術部の仲間の年一度の旅行です。
新幹線の「こだま」に久しぶりで乗りました。
京都から熱海まで各駅停車です。
各駅停車の特急というのもなんかおかしです。
熱海でおりるとき、自動改札口で新幹線の切符を取らずに出てしまった。
もう一つ改札があったので、あわてて取りに戻りました。
あとで、幹事役のN君に言ったら、「だから、改札口で、『切符を取ってください』って、ガンガン言ってるでしょ」と言われた。
聞こえませんでしたというか聞いてませんでしたというか、この高齢化時代に放送だけではダメでしょ。
切符を取り忘れたらロボットアームで後ろから捕まえるとかした方がいいと思います。
熱海から、伊豆急の「スーパービュー踊り子7号」に乗りました。
「スーパービュー踊り子7号」は、実にまったく大きな窓の列車であった。
「全身是窓!」という感じであった。
全面的に窓というか、窓以外に何もないというか、窓まみれというか、とにかく、窓が走ってるという感じです。
「スーパービュー」を、このスーパーな窓で心行くまでご堪能ください!という気迫に満ちた姿であった。
で、出発すると同時に窓にかじりついたんですが、なんの変哲もないしょ〜もない家並みが続いたかと思うとトンネルに入ってしまった。
なんじゃこれは?と思ううち、トンネルを出たかと思うとまたもやしょ〜もない屋根が続いたと思ったらトンネルに入って、出たと思えばまた屋根で、屋根かと思えばまたトンネル、スーパービューもなければ踊り子もなく7号もなく、看板倒れというか誇大広告というか、窓が無駄!窓なんかなくしてしまえ!と思ったけど、窓をなくせば列車そのものがなくなるので、無駄でも窓はつけておかなければならないのが「スーパービュー踊り子7号」のつらいとこです。
伊豆高原駅で待っていた幹事役のN君にそう言ったら、「ここから終点の伊豆下田までが絶景なんですよ!」と言うじゃありませんか。
私に、伊豆下田を回って来いというのか。
幹事役のくせに、いちいち人の神経を逆なでしますね。
夜は魚料理の店に行きました。
さすが伊豆です、いい魚です。
いい魚を、酒なしで食べる辛さもなかなかのもんですが、ふと気づいたら、7人のうち、まともに酒を飲むのは、二人だけでした。
知らんかった。
自分が酒を飲んでるときは、誰が飲もうが飲むまいが知ったこっちゃなかったですが、自分が酒を飲めなくなって初めて知ったのであった。
勘定の時、幹事役のN君が、「割り勘で」というので、「恥を知れ!ぜんぜん飲んでない私が割り勘とはどういうことだ!」とののしったら、苦しそうに「じゃ、千円まけときます」と言ったので千円もうかって今日はラッキーであった。