自分の身体で自慢するとこはないですが、歯は自信あり。
小学5年生か6年生のころ、近所のおばちゃんに「鹿之助ちゃんはきれいな歯やねえ。いい歯やねえ」と言われて以来自信あり。
おばちゃんにそう言われてうれしくなって、意識的に歯をむき出しにしてた。
まあ数年はむき出しにしてたと思います。
そのうち忘れてしまった。
それを思い出すことになったのは、50代半ば、高校の同窓会です。
二次会のスナックで3年の時同じクラスだった今は亡き西村君と隣り合わせになった。
同じクラスと言うだけで、とくにつきあいはなかった。
その彼とテキトーな話をしてました。
なんだか私をじ~っと見てるなと思ったら、「キミ、いい歯してるね」と言ったんです。
唐突ではないか。
イスからすべりおちそうになりました。
当時西村君は大阪歯科大の教授だったんです。
「きれいな歯ならびだね」
職業柄、テキトーな話より私の歯に心を奪われてたみたい。
おばちゃんにほめられたのもうれしかったけど、なんたって大阪歯科大教授ですからね。
これは強い。
歯に関しては自信満々、こわいものなし。
その自慢の歯が折れちゃった。
きのう大好きな「市田柿」を食べてたら上の前歯に何か粒みたいなのがはさまった。
モグモグしてたらとれるだろうと思ってモグモグしたら口の中で何かぽろっとしたと思ったら、前歯が折れてたんです。
私の自慢の歯はこれほどもろいものだったのか。
私の自慢の正面上の立派な二本のうち一本が欠けちゃった。
正面前歯が欠けるというのは情けないもんですね。
「善良な市民」がニコッと笑ってるのが、「アヤシイ男」がニヤッと笑ってる感じになる。
この顔を見られたくないような見せたいような・・・。
明日歯医者に行ってきます。