NHKBSの『偽りのガリレオ』を見ました。
ガリレオ・ガリレイの『星界の報告』の偽書事件を扱った番組です。
『星界の報告』の初版本という触れ込みでニューヨークの古書店に持ち込まれた本が、国際的に組織された専門家の鑑定(科学的分析も含む)でホンモノと認められたけど、数年後ニセモノだったとわかったという話です。
私はこの番組を録画する時から、どういうわけかダビンチの偽書の話だと思いこんでた。
見る時も『偽りのガリレオ』という番組名は見ているのに、ダビンチの話だと思いこんでた。
で、見始めたらガリレオの話なので、導入部がガリレオでいずれダビンチの話になると思ってた。
で、始めの方はテキトーに見てた。
いつまでたってもガリレオなのでおかしいとは思いつつぼんやり見てて、最後の方でこれはガリレオの話だったんだとわかった。
ずっとぼんやり見てたので何のことかよくわからんのでもう一度見直しました。
この偽書を作った男はイタリアの伝統ある図書館の館長で、その図書館の古書を大量に盗んで売りさばいた罪で懲役8年というとんでもない男です。
ガリレオにもほれ込んでるし古書にもほれ込んでる。
知識と情熱を注ぎこんで偽書を作った。
素晴らしい男と言ってもいいくらいですが、なんかおかしい。
偽書を作って学界を騒がせるのが楽しくて仕方ないみたい。
テレビで堂々とまたやると言ってます。
私の趣味なんだからほっといてちょーだいという感じです。
この番組で一番驚いたのは古書の取り扱いです。
たぶん世界を代表する学者、古書業者のみなさんだと思うんですが、貴重な古書を紹介するのに全員素手です。
日本なら、マスクに手袋でしょう。
旅番組でどこかのお寺の重要文化財でもない「寺宝」を扱う時もマスクに手袋ですよ。
世界のみなさん雑過ぎるんじゃないですか。
学生時代に読んだ本で、日本の有名な写真家がお寺などの大事なものを撮影させてもらう時は白絹を用意してそれでくるんで扱うといってました。
ガリレオの『星界の報告』初版本を素手でパラパラって、そんなことだからコロナ・・・関係ないかな。