前にも書いたように、若草鹿之助商店インターネット事業部では、定期的にネットパトロールを行って、若草鹿之助に対する言われなき誹謗中傷が流布していないか調査している。
今回「若草鹿之助」で検索すると、ある人の読書録が出てきた。
なぜ「若草鹿之助」が読書録で取り上げられているのか。
この人は、オールコック女史の名作「若草物語」と、高橋直樹という人の「山中鹿之助」の感想を書いているのである。
そのことが、「若草鹿之助」で検索してわかるというのは、すばらしー!ような、あほらしー!ような、なんとも言えん不思議な気がする。
アメリカの木星探査衛星「ガリレオ」が、木星の大気に突入したと言うニュース。
木星の衛星「エウロパ」に突入しそうになったので、木星に突入させたそうである。
よくわからん話であるが、木星には迷惑であろう。
私は、木星の衛星「エウロパ」の名前は知っている。
木星の衛星では他に、「カリウス」「ガニメデ」というのも知っている。
子供のころ、「魔の衛星カリウス」というSFを読んだからである。
この本は、おじさんからの最後のプレゼントであった。
母の弟であるおじさんは、私が小さいころ、時々我が家を訪れた。
出張のついでだったように思う。
おじさんが帰るとき、私と妹が近くの駅まで送っていった。
おじさんはいつも駅前で、おもちゃか本を買ってくれた。
戦後間もないころであるから、これは私にとってとんでもなくうれしい出来事であった。
おじさんが来るのを待ちわびていた。
小学校二、三年のとき、「魔の衛星カリウス」を買ってもらった。
恐ろしい植物が住む「カリウス」から脱出する話で、繰り返し読んだ。
次におじさんが来た時、駅まで送っていったが、おじさんは
「じゃ、さよなら」
と言って、本屋にもおもちゃ屋にも行かず、そのまま電車に乗ってしまった。
ショックであった。
家に帰って母にそのことを言った。
母は笑って、「おじちゃんも子供ができたからねー」と言った。
私は、その子を「にくらしー!」と思った。
次におじさんはその子を抱いてやってきた。
かわいい赤ちゃんであった。
おじさんは、「ミス横浜です」と紹介した。
おじさんはその子に、「ライオンさんはなんてなくの?」と聞いた。
その子は、「ボーッ!」と言った。
私は、「ガオー」よりもリアルだと思って感心した。