若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

サンキュ〜2

激しく握手したが、男の子はうつむいたままだ。

若草鹿之助と握手するかわいい少年の姿を何人かの人が撮影した。
カメラの方を見て!と言ったが、困ったような顔でうつむいていた。
知らないおじさんの前では、男の子はこんなもんですね。

何年か前の達也君もこんなだったなと思い出した。

あのときの達也君も、面白くなさそうな顔で、「ボク、この歌好き」と言った。
CDを買ってくれて、サインすることになった。

「名前は?」
「たつやです」
「どう書くのかな」
「たつじんのたつになりです」

うっ!慣れてる!
面白くなさそうに愛想なく淡々と「たつじんのたつになりです」。

きのうは成長した姿を見せて、なんと花束までくれた。
まだ「男の子」であった。
もうすぐ「中坊」らしくなって、ナマイキを言うようになりますよ。

きのうは驚くことが多かった。
いっしょに写真をとってほしいと言う女性に、どこから来たのか聞いたら、長野。
長野のFM曲で「鹿せんべいツイスト」が流れたのを聞いて、とんで来たそうだ。
不思議である。

何年か前に会った名古屋の女性がまた来ていた。
不思議である。

去年から東京の大学で学んでいるという、まだ見ぬ花の女子大生あつ子さんが来るはずである。
と言って、十九はたちの女性ばかり探していたら、「あつ子で〜す!」と嵐のように現れたのは、年のころなら六十四、五、カンロク充分の女性、こ、これはいったいと尋ねてみれば聞くも涙の物語、あつ子さん中学の時両親と死に別れ、幼い弟妹のために身を粉にして働き続けた五十年、やっと定年を迎えて向学の志おさえ難く、大学入学、これからが私の青春よ!鹿之助さんもまだまだ還暦、くすぶっていたらダメよ!ワハハ!バンッと背中をどやしつけられることもあるかなと用心していたら、現れたのはすらりと背の高い清楚な美人大学院生であった。

お友達二人とならんだ姿はまさに凸凹トリオ。
あつ子さんが凸で、お友達二人が凹。
吉本興業が女性若手お笑いトリオを売り出すのに、三千人の応募者からオーディションで選んでも、ここまで見事な凸凹をそろえるのは無理だと感激した。

「鹿之助」のうちわを持った客席の三人を見ていたら、来年は彼女達がステージに上がったほうが受けると思いましたね。
バックで何かしてもらって、よりパワーアップしたステージを目指しますので御期待ください。