テレビをつけたらクイズ番組をしていた。
問題を聞いて、素早くボタンを押して答えるというものである。
昔見た、クイズ番組での悲惨な場面を思い出した。
「電流などを、波のような形にして画面に表すのを何グラフというでしょうか」
という問題が出た。
「オシログラフ」だなと思って見ていたら、解答者の男性が、ぱっと顔を輝かせて、ボタンを押して勢い込んで
「ポルノグラフ!」
と叫んだ。
気の毒であった。
朝刊の本の広告。
「独裁者の言い分」
副題の、「トーク・オブ・デビル」というのが迫力ある。
「金正日に劣らぬ権力を振るったアミンなど七人の極悪人。彼らの直接取材に挑む傑作ノンフィクション」
面白そうである。
若草鹿之助商店出版事業部では、偉大な将軍様の単独独占インタビューと、写真集出版のため秘密裏に交渉中である。
写真集の出版には乗り気であると思われる。
以前、図書館の「政治」の棚に並んでいた本の中から、「天才達に権力を」という本を借りた。
民主主義を否定する、新しい政治様式を提案しているのだと思った。
帰って早速読んだ。
「著者略歴」を読んで驚いた。
著者は、宇宙人に出会ってからこの本を書いたという。
公共図書館がなぜこのような本を購入して「政治」の棚に置くのであろうか。
私同様、題だけ見たのであろう。