若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

教会の宣伝

昨日、帰りの電車で外を見ていたら、教会の十字架のネオンが見えた。
ショッキングピンクの十字架である。
今まで気づかなかったが、新しくつけたのであろうか。

昔、アメリカに行った人が、アメリカでは教会の屋根にネオンの十字架がある、とあきれたように書いていたのを読んだことがある。
しかし、私はそうヘンな事とは思わなかった。
私にとっては、教会もネオンも「洋物」である。
違和感はない。

お寺や神社にネオンというと違和感を感じると思う。

で、昨日もネオンの十字架はそれほど気にならなかった。
私が目をひきつけられたのは、教会の壁の文字である。
こう書いてあった。

「イエス・キリストまで徒歩五分」

一瞬、うまい!と思った。
駅から徒歩五分くらいの教会なのである。

次の瞬間、軽い!と思った。
そういうノリの牧師さんなのかな。

これも昔読んだのだが、パリの街角に教会のポスターが貼ってあった。
「神はあなたを求めている」
その下に落書きがしてあった。
「俺は角のカフェにいる」

「福音教会」というのがある。
ずっと、気にすることもなかったが、十年ほど前ラジオを聞いていたら、「福音」というのは中国語です、と言ったので驚いた。

日本語では「吉報」だという。

中国にキリスト教が伝わった時、中国の人が宣教師に、あなたたちは何者かと聞いた。
宣教師は、「救世主が現れたと言う素晴らしい知らせを世界に伝え歩いている者です」と答えた。
中国語では、それを、「福音伝道者」というらしい。

漢字が共通なのでかえってわけがわからなくなることがある。
温度計の、「摂氏=セ氏何度」「華氏=カ氏何度」というのも、漢字でわからなくなった例である。
「セ氏」というのは、セルシウスさんが考えた温度の測り方で、「カ氏」はファーレンハイトさんが考えた測り方である。

それが中国に伝えられた時、セルシウスさんが、「摂氏」になって、日本に来て「セ氏」になるのは分かる。
ファーレンハイトさんが、なぜ「カ氏」か。
「華」は、中国語では「ファ」と発音するからである。

ファーレンハイトさんは、中国で「華(ファ)氏」になったまではよかったが、日本では「カ氏」にされてしまったのである。
本来は「ファ氏」である。
「カ氏」ではおかしー。(汗)