私は、写真をとるのがヘタだ。
落王さんや、Panちゃんは、うまいと思う。
父が、70をすぎてから、少しの間、写真をとっていた。
ヘタであった。
私も人並みに、子供の写真は、とりまくった。
たくさんあるが、ろくなのがない。
私の子供のころの写真は少ない。
カメラが普及していなかった。
我が家の古いアルバムに、私と妹が、家の前で並んでいる写真がある。
数少ない、「兄妹写真」だ。
これは、「街の写真屋さん」がとったものだ。
外で遊んでいる子供達を無断で写す。
後日、家にやって来て、「お宅の子供さんの写真です。買ってください」
いかがわしい商売と言えるかもしれないが、うまくとれてるし、いいんじゃないでしょうか。
きのう、高校時代の友人S君のお父さんの写真展、「昭和30年頃 大阪」を見に行った。
当時、かなりうちこんでおられたようだ。
米寿を迎えて、身辺整理をされていたら、作品が出てきた。
去年、S君から見せてもらったとき、水準の高さに驚いた。
経営者として成功された方であるが、写真は、「趣味」のレベルを超えていると思った。
ぜひ展覧会をするようすすめたら、S君もそのつもりで、今回の展覧会になった。
厳密な幾何学的構成の中に詩がある。
S君の絵より上ではなかろうか。
S君の美術的才能は、お父さんから受け継いだものだということがわかった。
私の写真下手は、父ゆずりだ。
遺伝の恐ろしさがよくわかる。
同じ会場で、奈良のアマチュアカメラマンのグループが展覧会をしていた。
テーマは、「鹿」
ひと言あいさつしなくては。
芳名帳に、「若草鹿之助」と書いたら、受付の女性がびっくりしていた。
「鹿せんべいとばし大会」には参加したことがあるが、若草鹿之助は知らないそうだ。
残念である。