きのう書いた「文化庁による国語に関する世論調査」ですが、文部科学省じゃないんですね。
どっちでもいいけど。
いろいろ調査してます。
「浮足立つ」は本来の意味とされる「恐れや不安を感じ落ち着かずそわそわした感じ」を選んだ人は26.1%で、「喜びや期待を感じ落ち着かずそわそわしている」と答えた人が60.1%だったそうです。
「手をこまねく」は本来の意味の「何もせず傍観している」が37.2%で、「準備して待ち構える」が47.4%。
「敷居が高い」は本来の意味の「相手に不義理などをしてしまい行きにくい」が29%で、「高級すぎたり上品すぎたりして入りにくい」が56.4%。
ネットで調べたら「敷居が高い」はだいぶ前から「高級店系解釈」が優勢みたいで、最新版の『広辞苑』はそっちものせてるそうです。
こうなったらいくら乱れを嘆いてももうダメですよ。
みっつともポピュラーな言葉です。
「浮足立って手をこまねいていたので敷居が高い」
みっつつないだだけでもいけそう。
ポピュラーな言葉は要注意です。
なんとなくわかってるような気になってしまう。
文化庁の調査を機会にあらためて考えてみよう。
「浮足立つ」で何をイメージするか。
阿波踊りかな。
えらいやっちゃえらいやっちゃと自然に体が動いてきます。
「手をこまねく」で何をイメージするか。
まねき猫。
コマネチをイメージする人もいると思うけどイメージとしてはまねき猫が正解。
「手をこまねいている安倍首相」ときたら、まねき猫のポーズをしてる安倍さんを思い浮かべるのが正しい。
似合ってる。
レオタード姿の安倍さんをイメージするのはぺけ。
似合わない。
というか気色悪い。
「敷居が高い」で何をイメージするか。
東大寺南大門かな。
鳥にとって「敷居が高い」という感覚はあるだろうか。
東大寺の鳩は「いつも境内を糞で汚してるので敷居が高い」と思うだろうか。
鳩の辞書に「敷居が高い」はないのではなかろうか。
高齢化時代になって敷居は低くても危ない。
敷居はバリアフリーに反する。
敷居はなくそう。
「スピード感を持って」という言葉は誰が使いだしたんでしょうか。
「スピードガンを持って」というのは前から使われてました。
プロ野球のスカウトが高校野球の有望投手の球速をはかるのにスピードガンを持って行く。
安倍さんがスピードガンを持つのは似合わない。
国民がスピードガンを持って政治家の頭の回転をはかるのはありかもしれない。
トランプさんの頭にスピードガンを当てたらこわれるかもしれない。
このあたりまで考えてはじめて国語について真剣に考えているといえるのではなかろうか。