今日は乗馬クラブ。
行ったら衝撃のニュース。
「Aさん引退」
Aさんは私より三つか四つ年上の男性です。
ほとんど毎日乗ってて、クラブで知らない人はない名物男です。
指導員の言うことを聞かない。
「Aさん、拍車使い過ぎです」
「使てへんがな」
「Aさん、身体が右に傾いてますよ」
「傾いてへんで。まっすぐ乗っとるがな」
「Aさん、そこで曲がらないで。まっすぐ行ってください」
「馬に言うてよ」
いつまで馬に乗ってられるのであろうか、と考える時いつもAさんのことを思い浮かべてました。
「Aさんが乗ってる間は私もだいじょうぶだろう」
乗ってる年数も回数もぜんぜんちがうんですが、なんとなくそう思ってたんです。
そのAさんが引退。
落馬したとか蹴られたとかいうのじゃなくて、しんどくなったということだそうです。
しみじみしてしまった。
受付の女性とAさんの話をしてたら、「若草さん、まだまだだいじょうぶですよ。最高齢は84歳の方ですから」と言われたんですが、力づけられたという気はしませんでした。