つづりもややこしいけど漢字もややこしい。
人名地名となるととくにややこしい。
日本の大学教授が外国からきた大学教授にある地名の漢字の読み方を聞かれて「わからない」と言ったら相手がたいそう驚いたという話を読んだことがあります。
新聞の書籍広告を見てたら著者名に「中囿」というのがあった。
「囿」は見初めです。
字としてはややこしくもなければ難しくもない。
しかし、ややこしい字だと思う。
たぶん日本で勝手に作った文字だろうと思って辞書で調べたら、なんと甲骨文字から続く由緒正しき漢字であった。
「その」と読むそうです。
もともとの意味は「宮廷に出す料理に使う動物や鳥を飼っておく囲いのある場所」だそうです。
甲骨文字はこんなのです。
昔々、宮廷の役人が写字生に命令した。
「宮廷に出す料理に使う動物や鳥を飼っておく囲いのある場所を表す甲骨文字を作れ」
写字生が苦労して考えて「これでどうでしょうか」とこの甲骨文字を提出する。
「なんじゃこれは!そのまんまやないか!ぼけとるんか!」
「ぼけてます。これがホントのコウコツの人です」
「え~かげんにしなさい!そんなこと言うてるからダジャレ専門とかいらんこと言われるんじゃ!」
まあ、漢字ってそのまんまが多いですね。
「山」とか「川」とか誰でも納得する。
人類最大の謎は、なぜ漢字ばかりにならなかったかということです。
エジプトの人もメソポタミアの人も漢字を一目見たら「これで行こう!」となったと思うんですが。
人類へそ曲がり。