風呂のふたで大惨事になるとこでした。
ウチの風呂のふたは2枚の板です。
今日、風呂掃除がすんでドアを閉めたらバタンという音がした。
「しまった!」と思いました。
洗い場に立てかけてあったふたが倒れたんです。
風呂のドアは内側に押して開けるタイプなので、ふたが倒れて開かなくなった。
1年ほど前にも同じことがあって、巻き巻きタイプのふたに変えようと思ってそのままになってた。
1年前はドアを開けるのに大変な苦労をした。
どうしても開けることができず一時は家の建て替えも覚悟した。
その危機を救ってくれたのがこれです。
わずかなスキ間からこの三本を差し入れて知力の限りを振り絞ってふたを立ててドアを開けることができた。
それ以来我が家の三種の神器と呼んでます。
ご紹介いたしましょう。
左から、え~っと、なんと言うのか知りませんが掛け軸をかける時の道具です。
真ん中は「腕枕」、ウデマクラじゃありませんよ。
ワンチンです。
油絵を描くとき筆を持った手を安定させるのに使う道具です。
さて右端はすごいですよ。
和裁用の物差し。
裏に「大正三年一月十一日新調之 常子」と書いてある。
祖母の遺品です。
これがなんでいまだに我が家にあるのか不思議である。
知ってる人があったら教えてほしい。
一年前、倒れたふたを何とかせねばと考えてこの三本を引っ張り出した。
右手に持ったり左手に持ったり口でくわえたり足で支えたり、上海雑技団的体勢ですき間から無理やりこじ入れて、なんとかふたを立ててドアを開けることができた時の喜びはご想像いただけると思います。
今回も早速三種の神器にご登場いただいたんですが前回の倍時間がかかりました。
疲れ果てましたが休む間もなくその足で近所の行きつけのよろず屋に飛んで行って巻き巻きタイプのふたを買いました。
店に駆け込んでハアハア息をしながら「巻き巻きタイプの風呂のふた!」という私に、気のいい主人がニコニコと「どうされたんですか」と聞いた。
「話せば長い」
「・・・風呂のふたが倒れてドアが開かなくなったんじゃないですか」
ゲッ!
こないだテレビで見たそうです。(-_-;)