若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

国島君と宮宇地君

なんとなく頭に浮かぶというのは変なもんだと思いますが浮かぶ。

 

中学でいっしょだった国島君のことがときどき浮かぶ。

同じ組ではなかった。

この人のことを「くにじま」と呼ぶ人と「くにしま」と呼ぶ人がいた。

 

で、どっちが正しいのか聞いた。

よく聞かれるみたいでうれしそうに笑った。

 

「『くにんま』て呼んでくれたらええねん」

 

これにはびっくりした。

 

「くにじま」でもなく「くにしま」でもなく「くにんま」?

 

どっちでもいいというかどっちつかずというかなんでもありというかなんとでも言えというか、そんなええかげんなことでいいのか。

名前ですよ。

先祖代々過去帳一切固定確定してるんじゃないんですか。

 

国島君は「そんなこと気にせんでよろしい!」という感じでニコニコしてた。

 

は~、そんなものなのか。

私の世界観を大きく揺るがす出来事だったので国島君の記憶はそれだけなのにときどき思い出す。

 

名前と言えば、これは中学でいっしょの組だった宮宇地君が重大な秘密を明かすという感じで打ち明けてくれたことがあります。

 

「宮宇地」は本当は「宮内」だったんだそうです。

 

「『宮内』では恐れ多いやろ。それで『宮宇地』に変えたんや」

 

何が恐れ多いのかわからんかったけど宮宇地君の真剣な表情はおぼえてる。

 

世の中どっちでもいいこととよくない事があると思うけど、この「国島宮宇地問題」を経験したことによって私の心は「だいたいどっちでもいい」側に傾いたように思う。