家内とコンサートに行きました。
地域の音楽団体「高の原音楽芸術協会」主催のコンサートで、第二部に家内の友人の息子さんが出るので行ったんです。
チェロの西谷牧人という人でテレビでも時々見ます。
たいへん男前でたいへんスタイルよろしい。
クラシックのコンサートに最初に行ったのは50年ほど前、やはりチェロでした。
ソ連のロストロポービッチのフェスティバルホールでのコンサートでしたが、なぜ行く気になったのか不明。
おぼえてるのはふたつ。
2階席だったんですがチェロの音の大きさに驚いた。
二曲目がなんかわけのわからん現代音楽風の曲だった。
面白くないなあと思って聞いてたら突然音が止まった。
え?これで終わりかなあと困惑したのは私だけではなかったようで場内気まずい沈黙でし~んとなった。
いつまでたっても拍手が起きないのでしびれを切らしたロストロポービッチが「終わりでっせ」と立ち上がって拍手を催促したのでパラパラと拍手が起きた。
巨匠ロストロポービッチは「うけなかたなあ」とやけ酒飲んだと思う。
さて今日のコンサート、第一部のソプラノ独唱が派手でよかった。
若い女性歌手なんですが、よくこんな大きな声が出せるともんだと感心しました。
単純な感心の仕方ですが声楽鑑賞の王道だと思います。
大きな声なんですが、「あんたなら出せるわ」という体格じゃないんです。
細い女性が大声を出すのは気持ちいい。
延々と歌った。
ソプラノ独唱ってこんなに長いんか。
プログラムで曲名を確認。
説明が書いてある。
「軍隊に拾われて育った娘マリーは、戦場で命を助けてくれた軍人トニオと恋に落ちる。しかし、マリーは伯爵夫人の姪であると突然知らされ、パリに連れられ政略結婚を迫られてしまう。トニオにもう会えないと嘆く中、遠くから聞こえてきた連隊の太鼓の音で、トニオたちが迎えに来てくれたことを知り歓喜して歌うアリアである」
この説明を全部歌ったわけじゃないと思うけど、これなら長くもなるし大声も出すわけだと納得しました。