先週の水曜、頭が痛くなった。
左のこめかみのあたりがジ~ンと痛い。
そのうちおさまるだろうと思ってたけど木曜になってもまだ痛いのでかかりつけのお医者さんに薬をもらいました。
飲むとすっと痛みが消えたので安心してたら1時間ほどしてまた痛くなった。
金曜も薬を飲んでから1時間は痛みが消えてまた痛くなるという繰り返しで、そのうちこめかみだけじゃなくて顔の左半分が痛いのに気づいた。
あれ?頭痛じゃなくて歯が痛んでるのか。
左の下の奥歯のあたりから痛くなって、それが上がってこめかみに行ってるような気がしてきた。
土曜日になると、左の下じゃなくて左の上の奥歯が痛みの元のような気がしてきた。
で、さわってみると左の上の一番奥の歯茎が痛い。
頭じゃなくて、歯に決定。
月曜にいつも行く歯科医に電話したら一番早くて水曜というので今日行ってきました。
行く前に家内が、「もし抜くのなら専門の先生にしなさいね」と言いました。
これにはわけがある。
何年か前、長女がこの先生に親知らずを抜いてもらうことになって、一騒動あったんです。
親知らずと悪戦苦闘ついに抜くことができず、「日を改めてチャレンジさせてください」と先生がいうのを、疲れ果てた長女はきっぱりと断って、親知らず専門の先生に抜いてもらったんです。
あっさり抜けたそうです。
しかし、私の場合、いざ抜くとなって「ほかの先生に頼みます」とは言いにくいじゃありませんか。
抜くことにならないよう祈ってました。
祈りは通じなかった。
レントゲンを見ながら先生は、「選択肢は二つです」と言いました。
「神経を抜くか歯を抜くかのどちらかです。ま、決めるのは若草さんですが」
じゃ、神経を抜くほうでお願いします!と言おうと思ったら先生は、「まあ、神経を抜きにくい場所であることはたしかなんですがねえ」
う!先生は歯を抜く方に誘導?
「・・・でも先生、歯はできるだけ残した方がいいと言いますよね」
「まあ、残しておいて役に立つ歯なら残してもいいんですが、この歯はね・・・それに、この歯を抜けば奥の方がずいぶん磨きやすくなりますよ。ま、決めるのは若草さんですがね」
う!かなり強引な誘導。
決めるのは若草さんって、先生はもう決めてるのでは・・・?
「でも、抜くとなると大変ですよね」
「いや、まあこれですからね」と軽く笑って先生はレントゲン写真を指さすんですが、「これですからね」と言われてもね~。
「抜くなら専門の先生」という家内の顔を思い浮かべて煩悶する私を見た先生は笑顔で「私なら抜きますね。決めるのは若草さんですが」
これはすでに誘導の域を超えてません?
「じゃあお願いします」と言いながら、これ、あくまでも私が決めたことになるんだろうなと思いました。
抜くのは早かった。
あっという間に抜けました。
あれこれ悩んで損した。