若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

あきらくんと自治会長とプードル

朝刊を取りに出たら犬を散歩させてる男性と目が合った。

3年前、自治会長を引き受けてもらったAさんでした。

自治会長をお願いに行ってから1度くらいしか会ってないのでぼんやりおぼえてる感じです。

 

当時の自治会長と副会長が12月の25日か26日ごろにウチに来て、来年度の会長が決まらなくて困ってるというんです。

年内に決めて1月のはじめには自治連合会に報告することになってる。

たいへんだ。

ぱっとAさんの顔が浮かんだ。

なぜか。

あきらくんのママがあきらくんを連れて町内を歩いてると、ニコニコと声をかけてくれるおじさんがいると言ってたんです。

それがAさん。

私は会ったこともないし名前も知らなかった。

ただあきらくんにニコニコと声をかけてくれるおじさんというだけで自治会長候補として顔が浮かんだ。

 

即突撃しました。

現れたAさんは私と同年配で温厚篤実という感じの方で期待が持てた。

しかし話を聞くうち期待はしぼんだ。

現役の経営者で新工場を立ち上げたところで忙しいし、亡くなった奥さんの分までと思って娘さんの孫の世話までしてるというんです。

あきらめかけたんですが、「まあ地域のために」と引き受けてもらえた。

大逆転という感じでした。

 

そのAさんが犬を連れて散歩してた。

大きな犬でした。

一見高そうに見えました。

非常におしゃれな高級犬という感じ。

 

「かわった犬ですねえ」

「プードルです」

「プードルにしたら大きいですね」

「これがスタンダードプードルで、本来の大きさなんです」

 

知りませんでした。

 

 

 

 

 

 

象が若返る

新聞の折り込み広告の量が減ってると思います。

最盛期の半分くらいになってるんじゃないでしょうか。

新聞を取らない家庭が増えたからですかね。

ウチでは折り込み広告は読まずにそのまま捨ててます。

 

朝刊を取りに出て折り込み広告の束をそのまま捨てようとして「おっ!」と思った。

意表を突く活字が飛び込んできた。

「象が若返る」

なに!?

「象が若返る」!?

あわててひろげた。

「肌印象が若返る」

そうどすか。

化粧品の広告でした。

「本気の若見えファンデーション」だそうです。

「若見え」のところに「注」があります。

「メイクアップ効果による」と書いてある。

「本当に若返るんじゃないんですよ」ということでしょうね。

警告というか告白というか誠実というか言わずもがなというか、なんと言えばいいのかよくわからん「注」である。

 

朝から一瞬「おっ!」と思って得をしたような気分です。

 

 

 

 

送料無料

朝日新聞朝刊。

「無料を選ぶ私たち」というタイトルのページに3人の方が書いてます。

ひとりは京都の漬物屋さんで、最近は店売りより通販が多いそうです。

主人が「送料無料」というのに抵抗を感じてる。

店のホームページに「送料無料はありまへん」という文章を出してるそうです。

同感です。

以前から「送料無料」にはむかついてた。

漬物屋の主人も書いてますが「送料は当社で負担します」が正しい。

「送料無料」は文法的にはおかしくないかもしれんが、倫理的社会的経済的におかしい。

こんなおかしなことを堂々と書くというのが無茶苦茶におかしい。

恥を知れ!というレベルの話だと思うんですが。

昔は「無料」と言えば「タダほど高いものはない」と答えるのが山のこだまの楽しさよという感じでした。

ありえないこと、あってはならないことというのが常識だったと思うんですが、いつのまにこんなことになったんでしょうか。

責任者はだれでしょう?

 

 

トランプ現象

トランプ現象というかトランプ旋風というか、アメリカでは大変だったみたいです。

アメリカの政治学者アンドリュー・ベースビッチは本当にトランプがキライだったみたいで『幻想の時代』の中で何度もぼろくそに書いてます。

しかし、学者だけあって冷静にぼろくそに書いてる。

しかし、ものたりなかったみたいでほかの人のえげつない意見を引用してる。

トランプと2016年の共和党の大統領候補の座を争った上院議員テッド・クルーズのトランプ評を紹介してます。

「トランプという男は泣き虫の臆病者のくせに声だけ大きくて弱い者いじめをする病的なウソつきで色キチガイで道徳観念のかけらもない」

この評についてベースビッチは「トランプを知ってる人ならその通りだと思うだろう」と書いてる。

「よく言ってくれた!」という感じ。

まさかと思ったトランプが当選してからがまた大変だった。

評論家学者ほぼ全員が「この世の終わり」という感じだった。

チャールズ・ブロウというジャーナリストがニューヨークタイムズに書いたコラムを紹介してる。

この人はトランプ当選から1年間にニューヨークタイムズに88本のコラムを書いた。

そのうち56本がトランプ大統領を名指しで非難するものだった。

「トランプという男は偏狭でまがいものの詐欺師で狂人で退廃的で人種差別主義者で真実の最大の敵である」

「大統領は災厄の王であり悪意の首領でありアメリカの知性に対する侮辱である」

ベースビッチはこの評についても「異議を唱えるつもりはない」と書いてます。

やっぱり「よく言ってくれた!」という感じ。

トランプ大統領誕生後のアメリカのマスコミはず~っとこんな感じだったみたい。

毎日朝から晩まで大統領の失言、失態、ヘマ、ドジを流し続けた。

これが悪かった、というのがベースビッチの意見です。

これでトランプ大統領は自分が大物だと思いこんでしまったというんです。

善悪の観念がないので取り上げられることに価値がある。

どんなことをしてもカネをもうけて名前が売れたものがえらい。

トランプだけじゃなくてアメリカがそういう社会になってしまってる。

そういう意味ではトランプはアメリカにとってふさわし大統領だったというのがベースビッチの結論です。

 

 

 

 

 

 

エイプリルフール

今日の朝日新聞天声人語」はエイプリールフールを記念してしょーもないホラ話であった。

私といい勝負というか私のほうがマシではないかと思った。

エイプリルフールはわが国ではクリスマスなみに定着してます。

伯母の日記に出てきますから大正時代には子供たちが楽しんでたようです。

私は実生活でエイプリルフール体験したことはないのではなかろうか。

私にとっては「毎日がエイプリルフール」なんで、「お!4月1日だ!うそをつこう!」という高揚感はないです。

プリンス・オブ・エイプリルフールという感じです。

ふだんから自分で言ってることのうち何が本当で何がうそかこんがらかってよくわからないというかなり哲学的な生活をしてる。

この日記がいい例で、後で読み返してどこまで本当なのか自分でもわからない。

現役時代、仕事の話をしてる時に相手がメモを取り出すと非常に嫌な気分であった。

相手により時と場合により適当な話をしてるので記録されると困る。

その点真実は強いです。

思い返せば私のエイプリルフール歴は小学4年生から始まる。

新聞委員になって学級新聞を作ったんですが、そのとき「うそつきさん」というキャラクターを作ってテキトーなことを書いてました。

結婚する時家内をだましたのかどうかはっきりしない。

家内が「だまされた」と言ってないのは事実ですが今でもだましつづけてるだけかもしれない。

よくわからない。

長女が子供のころ「パパはうそつき」と言ったし、長女の息子であるあきらくんも「おじいちゃんはうそつき」と言うのだから、一筋の道を誠実に愚直に歩み続けてきたことだけはたしかです。

さて、エイプリルフールとは何かウイキペデイアで調べようかと思ったけどばかばかしいからやめとこ。

 

パトロール

今日は自治会の防犯パトロール

トロール隊創設時の自治会長で事実上の創設者と言っていい自治会のドンAさんが去年引退してパトロール隊も曲がり角です。

というか、私は2015年に自治会長を引き受けて以来参加してるんですが、その時すでに曲がり角だった。

隊員の高齢化で、パトロール中にいつ誰が倒れてもおかしくない感じだった。

以来、引退が数人、亡くなった方が二人。

私のあとの新加入は二人。

Aさんは引退の時「解散も考えんといかんな」と先を見すえてさびしそうであった。

 

今日は雨。

集合場所の公園に行ったら二人だけ傘をさして立ってた。

出発時刻になっても誰も来ないので解散。

トロールは5人以上で実施ということになってます。

たぶん、凶悪犯と対決する時の安全のためだと思います。

5人集まらなかったのは初めてではなかろうか。

 

これまで、私が公園に行ったら4人集まってて、「あんたが来んかったたら解散やのに」と言われたことが2回あった。

よその自治会もパトロールには四苦八苦という感じです。

どうなっていくのであろうか。

 

 

チラシチェック

ゆうちゃんが来てしゃべり倒していきました。

5年生男子のパワフルトークが切れ目なく続いた。

帰った後家内と二人ぐったりしてました。

合いの手を入れる間がない。

話の途中で家内が先日のバイオリンの発表会の演奏をほめても「お世辞言わなくていい」とそっけなく次の話題に移る。

学校の話、塾の話、ゲームの話その他いろいろ。

今楽しいのはチラシの値段チェックだそうです。

といってもスーパーのチラシでは物足りない。

価格が二けたというのはおもしろくないというんです。

たぶん「トマト特売88円」というのではゆうちゃんの想像力が刺激されないんだと思います。

その点宝石類は金額が大きいので心豊かになる。

「ほほ~、ダイヤモンドはオパールより高いのか」などと感心してるそうです。

いい趣味だと思いました。