朝刊を取りに出たら犬を散歩させてる男性と目が合った。
3年前、自治会長を引き受けてもらったAさんでした。
自治会長をお願いに行ってから1度くらいしか会ってないのでぼんやりおぼえてる感じです。
当時の自治会長と副会長が12月の25日か26日ごろにウチに来て、来年度の会長が決まらなくて困ってるというんです。
年内に決めて1月のはじめには自治連合会に報告することになってる。
たいへんだ。
ぱっとAさんの顔が浮かんだ。
なぜか。
あきらくんのママがあきらくんを連れて町内を歩いてると、ニコニコと声をかけてくれるおじさんがいると言ってたんです。
それがAさん。
私は会ったこともないし名前も知らなかった。
ただあきらくんにニコニコと声をかけてくれるおじさんというだけで自治会長候補として顔が浮かんだ。
即突撃しました。
現れたAさんは私と同年配で温厚篤実という感じの方で期待が持てた。
しかし話を聞くうち期待はしぼんだ。
現役の経営者で新工場を立ち上げたところで忙しいし、亡くなった奥さんの分までと思って娘さんの孫の世話までしてるというんです。
あきらめかけたんですが、「まあ地域のために」と引き受けてもらえた。
大逆転という感じでした。
そのAさんが犬を連れて散歩してた。
大きな犬でした。
一見高そうに見えました。
非常におしゃれな高級犬という感じ。
「かわった犬ですねえ」
「プードルです」
「プードルにしたら大きいですね」
「これがスタンダードプードルで、本来の大きさなんです」
知りませんでした。