年度末です。
今日は、分館長職の最後の引継ぎをしました。
念押しというかダメ押しというか、引き継ぎました。
私の後任の分館長Aさんは、隣の自治会の会長さんです。
隣の自治会は、会長はくじ引きです。
引き受け手がないし、お願いに回ろうという人もない。
ウチの自治会みたいに、会長就任をお願いに回るところは少なくなって、くじ引きが増えてます。
くじ引きは簡単でいいけど、誰にあたるかわからない。
Aさんがくじで会長を引き当てたと聞いて、町内の人が次々とAさんを訪問してます。
お祝いじゃないですよ。
「あんた、だいじょうぶか?」
ちょっと心配になるような、気のいいハッピーな方なんです。
まあ、だいじょうぶもくそもないでしょう。
くじ引きなんですから。
30年度は、隣の自治会の会長が、自動的に分館長なんです。
Aさんのことはある程度知ってます。
分館長、だいじょうぶかと言えば・・・う〜ん、だいじょうぶですよ。
私がついてますから。
今日もAさんは、いつものように首にタオルを巻いて現れた。
春夏秋冬、首にタオルを巻きつけてます。
首にタオルを巻くのはやめろという人もありますが、いいんじゃないですか。
私は、タオルを巻いてるとは気付かなかった。
なんか巻いてるなとは思ってましたが。
Aさんは、くじ引きで会長を引き当ててから、緊張しまくってます。
自治会長だけでも緊張してるのに、分館長兼務。
カチカチです。
私が、分館に対する市の補助金が少ないとぼやいたら血相を変えて立ち上がった。
「ほな、これから市役所に行ってきます!カネもっと出すように談判してきます!」
「今日は市役所休みですよ」
「あ、そうか。ほな月曜!あ、若草さん、水曜、役員会ですよ」
「い、いや、私、もう役員じゃないんで」
「あそうか。ま、出てくれはったらよろしがな」