若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ブルース、ヤマバト、哺乳瓶

チュンリー」の次は「ブルース」

ブルースは、「ロックマンX」というゲームに登場する。
主人公の「ロックマン」というのは、男の子なのか、ロボットなのかよくわからない。ブルースは、その友達か。
ブルースは、いつもテーマ音楽にのって登場する。

息子が二年生の頃、友達の山田君(仮名)が来て、「ロックマン」をしていた。
私が、画面を見ていると、テーマ音楽とともにブルースが登場した。

私が、「おっ!ブルースや!」と言うと、山田君が、サッと振り向いた。
びっくりしたような顔で
「お、おっちゃん!ブルース知ってるん?」
「知ってるよ。おっちゃんは、小学三年生のときブルースといっしょの組やったんや」
「えっ!ほ、ほんま!?おっちゃん、ほんま!?」

あまりの真剣さに、私はタジタジとなってしまった。
おとなにはいくらウソをついてもいいが、子供にはいい加減なことを言ってはならないと思った。

朝刊に「ヤマバト」のことが出ていた。
「デデッポッポー」と鳴くと書いてある。
そうかな。

ヤマバトは、「ピジョンミルク」という、極めて栄養価の高い物質を食道のあたりで分泌して、ヒナに与えるという。
なるほど!哺乳瓶で有名な「ピジョン」の社名は、この「ピジョンミルク」から来たのか!?

「株式会社ピジョン」のホームページで調べた。
「平和のシンボル『鳩』を社名に選び、赤ちゃんの幸せ、平和で豊かな社会を願っています」とのことで、ヤマバトの「ピジョンミルク」とは関係ないのであった。
残念である。

去年、庭のケヤキにヤマバトが巣を作った。
植木屋さんが、ケヤキ丸坊主に刈ってしまってからわかったのである。
「そんな殺生な。巣の周囲くらい残しておいてやれば」と思ったが、あとの祭りであった。

その後のヤマバトの親の子育ては、感動的であった。丸見えの巣から動かない。
交代はしているのだろうが、いつ見ても巣でヒナを守っている。
いつもは、ドアの開く音などで飛んで逃げるのに、子育ての間は、人が近づこうが音がしようが、全く動じることなく、雨の日も炎天下もヒナを守り続けた。
愛情とか、責任感とかいうのではないとは思いつつ、感動した。

ケヤキが再び繁る頃、ヒナも大きくなった。
親がどれだけ大変なめをして一生懸命育ててくれたか、一度言って聞かせてやろうと思ってるうちにいなくなってしまった。
わかってないやろなー。