ハードロックバンドで好きなのは?と聞かれたら、ツェッペリンだ。
ただし、日本に来た時(もう30年以上前のことだ)見に行ってがっかりして、その後、彼らのライブの海賊版CDと海賊版ビデオを買ってアーチストの権利を踏みにじった挙句にがっかりしたので、以後彼らのライブ版は聞く気も見る気もしなくなった。
この2枚組DVDが出た時も買う気がしなかった。
たまたま前の日曜に店で見かけて、迷ったけれど買ってしまった。
すばらしー!
ほれなおしました。
「ロックンロール」という曲で、ジミー・ペイジがギターを弾きながらジャンプする。
かっこいい!
この曲は、ニ、三年前ヤマハの発表会でやった曲だ。
私がギターを弾いて、歌ったのは、ヤマハナンバーワンヘビーヨーデル歌手K君だ。
さすがジミー・ペイジ、私とえらい違いだ。
このジャンプがまた素晴らしい。
同じギタリストのジャンプでも、ヴァン・ヘイレンのアホ丸出しの、「お前は伊賀者か!?」と言いたくなるようなジャンプではない。
ジミー・ペイジのジャンプは上品だ。
伊賀者と言うより小笠原流だ。
そして、ジミー・ペイジが飛んだのを見て、ボーカルのロバート・プラントがうれしそうに、ニカッと笑う所が、これまたすばらしー!
「ジミー!キミ、飛んじゃったねっ!」という感じだ。
全5時間20分というこのDVDであるが、ジミー・ペイジが飛んでロバート・プラントがニカッと笑うこの2秒間のためだけでも買う値打ちがあるというものだ。
もう一つの「お値打ち映像」は、デビュー間もなくフランスのテレビ番組に出た時のものだ。
公開録画で二、三百人ほどの客の前で二曲演奏する。
たぶん、シャンソン歌手なんかが出る番組ではないか。
客がそんな感じで、子供連れもいる。
ツェッペリンは熱演だが、客は全く動きもせず、じっと観察している感じだ。
「あなたたち、なんざます?」的雰囲気だ。
これに懲りて、彼らはテレビに出なくなったそうだが、なるほど!と納得できる楽しい映像だ。