若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

思い出のグリーングラス

昨日はギターのレッスン。
尊師のクラスは、ヤマハのシステムを大きく逸脱して、音楽寺子屋兼音楽救護施設と化している。
中高生から中高年まで、幅広く取り扱っておられる。

特に、私や次のクラスのYさんは、尊師の自慢の生徒だと思う。
「こんな人でも音楽を楽しんでますよ」

音楽を教える立場として、こういうせりふが言えるのは強い。
と思う。
私やYさんは、尊師の看板生徒だ。
看板生徒だが、模範生でないところが微妙だ。

昨日は、5月22日にやる「カレンダーガール」における、Yさんの歌のズレの矯正。
Yさんは、歌詞が音符とずれる遺伝子に支配されている。
この「ズレ」は、私には非常によくわかる「ズレ」だ。
私も、同じような遺伝子に支配されている。私は、ギターを弾くとき、同じようなずれを生じる。
ただし、私は歌うときはだいじょうぶだ。
歌うときはずれないんですが、と言ったら、じゃあ、歌うように弾けばいいでしょう、と言われた。
なるほど!と感心した。
感心しつつ、むなしい名言だと思った。
できません。

さて、Yさんの「ズレ」であるが、尊師発案の矯正方で、なんとかなりそうである。歌のズレには色々矯正方があるようだが、ギターにはないのか。

6月には、教室の発表会がある。
Yさんは、「思い出のグリーングラス」を歌う。

昔、この題を聞いたとき、変な気がした。なぜ「グリーングラス」なのか。「緑のコップ」という感じがする。
「思い出の草原」や「ふるさとの草原」では、おしゃれでないからだろうが、引っかかる題だ。

私は、この歌はグレン・キャンベルだと思い込んでいたが、Yさんは、トム・ジョーンズだと言う。尊師もそう言われるのだから、この歌は、トム・ジョーンズの曲として有名なのだろう。

聞いてみた。
トム・ジョーンズらしい、オーバーなえぐい歌い方だ。西洋演歌だ。
おまけに、いかにもくさそうなせりふまで入っている。英語だからわからないが、日本語なら、「おっかさん!これが一本刀土俵入りでござんす!」と言ってるような感じだ。

このせりふもやるんですか、と聞いたら、Yさんはうれしそうにうなずいた。
私も、ジミー・ペイジを弾くのだから、他人のことは黙っていよう。

Yさんは、すでに密かに練習していたようで、トム・ジョーンズに合わせて歌いだした。
Yさんの歌ですか?
じょーんずでしたよ。