若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

オータムコンサート

大阪の芸術の秋を彩る恒例のイベント、尊師主催の「オータムコンサート」が開かれた。

このイベントは、ヤマハポピュラーミュージックスクール在籍生の中から、一次審査、二次審査と厳しいオーディションを勝ち抜いた実力者が出場するというようなものではなく、尊師のモットーは、来る者はオバマじゃなかった拒まずだから、ヘンな人も出る。

これまで、多くのヘンな人が出たが、現時点でのヘンな人御三家というと、ヤマハを代表する猛女じゃなかった熟女U山さんと、ヤマハを代表する珍青年どて君と、皆様おなじみのY森さんだろう。

そこに私を加えて四天王といわれることもある。

ときどき、最近Y森さんネタがなくてさびしいというメールをいただくことがあって、固定ファンの多さに改めて感心するのであるが、この一年、Y森さんはステージに立っていない。

一月の合宿の発表会は、歌う直前に、悪寒を感じるといってドタキャン。
Y森さんの歌を聞いて悪寒を感じるという話は聞いたことがあるが、歌う前に本人が悪寒を感じるというのは初めてのことで、自信がなくて仮病を使ったのではないかとも思うが、この日記はY森さんも読んでくれているので、あんまりなことは書けない。

8月の、奈良の教室の発表会も欠場だった。
7月に脳梗塞になったのだ。
朝起きたら、右手首から先がだらんとして、力が入らなかったそうだ。
寝違えてしびれたのかと思ったが、いつまでたっても治らないので病院に行ったら脳梗塞といわれて入院となった。

10月から教室に復帰しますとの連絡に、ほっとしたものの、後遺症が気がかりであった。
脳梗塞は、身体や言葉が不自由になることがある。

復帰初日、尊師と共に心配しつつ待っていたが、教室に入ってきたY森さんは、元気そうで、動きも言葉も以前と変わりないように思えた。

「大変な目にあいましたね。でも、後遺症がなくて良かったですね」
「イヤ、やっかいな後遺症があるんや」
「え?全然わかりませんよ」
「ふつうにしてるとどうもないけど、ギターを弾くとき、まだ右手が不自由なんや」
「ギターを弾くとき右手が不自由なのは、前からでしょ」
「むっつり」
「それは後遺症じゃないですよ」
「むっつり」
「ギターを弾くとき右手が不自由なのを後遺症のせいにしたら、脳梗塞が怒りますよ」
「むっつり」

都合が悪くなると黙り込むのはY森さんの悪いクセだ。