きのうは、発表会後恒例のビデオ反省会であった。
尊師じきじきの撮影によるビデオであるが、今回は新規購入の「デジタルハイビジョンカメラ」ということで、映像、音質とも一段と鮮明という話を聞いていたので、非常に不安であった。
尊師が、「デジタルハイビジョンカメラ、買いましたよ」といわれたとき、生徒がステージでのたうつサマを、なぜデジタルハイビジョンで保存する気になるのか不思議に思った。
さて、画像であるが、すばらしい!
色鮮やかくっきりした映像である。
トップバッターの私が、鮮やかにくっきりと、この日のために購入したフェンダー社ダイヤモンドアニバーサリーストラトキャスターをひっさげ、さっそうと登場するや、おお!というどよめきと共に盛大な拍手がわきおこらなかったのは残念である。
私の姿は鮮やかに見えたが、私のギターは相変わらずであった。
ソニーハイビジョン技術陣の今後の課題だといえる。
画面を見ていて、リズムギターの高校生良子ちゃんが気になった。
アコースティックギターを習って二年ほど、エレキギターは最近買ったばかりだ。
「ベンチャーズ」の「ベ」の字も知らないといえばいいのか、「ヴェンチャーズ」の「ヴェ」の字も知らないといえばいいのかわからんが、とにかく初心者だ。
中学生、高校生の恐ろしさは充分知っている。
ヤマハで習いだして十数年、これまでに数多くの中学生、高校生が入ってきては私を踏みつけて卒業していった。
二ヶ月ほど前から「10番街の殺人」を練習し始めた良子ちゃんが、本番では私にひけをとることなく弾くだろうとあきらめていた。
だから、当日、案の定ちゃんと弾いてるなと思って驚きはしなかった。
ビデオを見て驚いたのは、彼女の立ち姿だ。
さまになってるではないか!
右足に重心をかけて、なんちゅうか、ギタリストポーズだ。
私より余裕と貫禄があるように見える。
立ち姿にも気をつけなければいかんと思った。
早速同じように右足に重心をかけて立ってみたが、腰痛をこらえているおじさんにしか見えない。
研究する必要がある。
身近に良子ちゃんといういいお手本ができて心強い。
これまではY森さんという反面教師しかいなかった。
これからは、良子ちゃんとY森さんの合わせ鏡で自分の姿をうつしだすことができる。
一段と飛躍することが期待される。