若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

編集者

本を作るにあたって、編集者は必要である。
編集者の役目はなにか。知りません。
知りませんが、とにかく冷静にきびしく文章を読んで批判してくれる人が必要だ。文章にかぎらず、そういう人は必要だと思う。

「今日はラッキー!」を書きはじめたころ、家内に、文章がくどいとよく言われた。説明しすぎだというのである。
この部分はいらない、二行けずれ、三行けずれ。ここまで書かなくてもわかる、読者を信頼しなさい。
読者を信頼していないというわけではない。読む人にわかってもらえるよう、必要十分なことを書いているつもりだったが、ためしにけずってみた。

なるほど。必要ないようだ。その後、一度書いてからどんどんけずるようにした。読みやすくなったと思う。
家内は、美しく聡明な女性であり、家事全般を完璧にこなす主婦の鑑と思っていたが、その上編集者としても有能であることを知った。

こういう文章はけずれとはいいませんよ。

今回、本にするのに誤字脱字がないかたしかめた。インターネット上で公開するときに注意しているつもりだったが、プリントアウトしたものに二度、三度目を通して、いくつも誤字脱字が見つかったので自信をなくした。

これでいいだろう、決定稿完成と思ったが、念のため家内にも見てもらう。
すると、誤字脱字が見つかった。やはり自分の目だけではダメだ。こうして決定稿最終版完成。

出版社に送ったら、「○ページの○行目はまちがってるのではありませんか」。まちがってました。(-_-;)夫婦で見るだけではダメみたいだ。もう一度気合を入れて見なおす。やはり誤字脱字が見つかる。
どうなっているのか。誤字脱字が沸いて出てるのか。

予想外に時間はかかったが、究極の決定稿最終版完成!
しあがった本を読んでたら・・・あちゃ〜(>_<)

しかし自分の本ができあがってみるとうれしい。山積みの『今日はラッキー!』を見てにこにこしてしまう。商売ならそうはいかない。はらはらするところだ。
いま、筆で署名して、「著者直筆サイン入り特別版」をつくっている。
私のなさけない署名が入ると、本のネウチが一段落ちるようである。