若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

愛のメッセージ

某信用金庫から送られてきたパンフレット。

「ビジネスアンドライフを刺激するアイデアクリエイティングレポート」だそうだ。
このうたい文句だけで中身の程度がわかる。
私が刺激されるはずがない、と思いながら読み始めたが、最後のページの「愛のメッセージ」にはツボを刺激されてしまった。

結婚披露宴でのスピーチの文例だ。
「主としてご年輩の方、主賓者むき」と断って二つ出ている。

まず一つ目は、「相手を上手にほめること」
奥さんが美容院に行ったとき黙っていてはいけない。
「今日はとてもきれいだね。ちょっと横を向いてごらん。前も良いが横から見たところも良いね。君は前からしか見えないのが非常に気の毒だがポラロイドカメラがあると良いなあ」

ポ、ポラロイド・・・(汗)
デジカメではだめですか。

料理も黙って食べず、「これはなかなか手がかかっているようだ。深い味わいがある」などというコメントがおすすめだそうです。

二つ目。
「男性の立場からご新婦様にぜひお聞きいただきたい」
「妻の理想的条件は、お料理が上手で家庭の切り盛りがうまく、適度に社交的でありながらもつつましく女性的で、子供のしつけもきちんとして、ファッションセンスよく、夫の身だしなみにもアドバイスができ、貞淑を絵に描いたような微笑を浮かべてはいるが、ちょっと悪女で抜け目がなくて、会ったとたんに相手に好感をもたれるようなチャーミングなところがあることです」
「女性には、『本妻型』と『愛人型』がありますが、男はこれを同時に求めるものです。本妻が生活必需品の家具なら、愛人はペットです。家具がなければ不便ですが、ペットはいなくても不自由しないとはいえ、飼えばかわいいもので、女性も、家具よりはペットになりたいというのが本心のはずであります」
「お互い、相手の立場に立って物を考えるという基本的なことを守っていれば幸福な家庭を作ることは可能であります」

ちょっと長くなりましたが、感動のあまり引用いたしました。
この文章を書いた人はいくつくらいの人であろうか。
悪人でないことは確かだ。

こういうスピーチをしてみたいものだ。
私は気が弱いのでできないが、きっといますよ。
「おー、気がきいとるな〜。これでいこう」などと思う「ご年輩の主賓」が。

こういうスピーチを聞かれた方、責任者はスピーチライターですのでよろしくお願いします。