きのう、大阪駅前を歩いてたら献血車があったので献血しました。
30回目ということで、記念の盃をもらいました。
記念の盃というのがヘンだと思いました。
はじめて献血したのは大学生の時で、20回目までは順調に進んだので、このぶんなら100回は行くなと思ってました。
それが、きのうでやっと30回。
看護婦さんが、「あと3回ですね。よろしくお願いします」と言いました。
私に許されたというか残された献血回数はあと3回・・・。
さびしい。
余命宣告を受けたような気分です。
そのあと、喫茶店で昼食。
「喫茶店だな」と思ってふらりと入りました。
入った瞬間、「昭和レトロ!」と思いました。
店内が、「昭和レトロ」なんです。
昭和レトロってどんな感じか知らんけど、昭和レトロな感じなんです。
50年ほど前はけっこう上等に見えたんじゃないかと思える「デコラ」のテーブルがならんでた。
椅子は、50年前なら革張りとまちがえたんじゃないかと思えるビニール張りでした。
広い店内の中央に、昭和レトロなガラスケースがあって、50年前なら高級そうに見えたんじゃないかと思える銀の食器やコーヒーカップのセットが飾ってあった。
店内には数組の客がいましたが、見事に昭和レトロな人々であった。
驚いたことに、現れたボーイさん(?)まで、昭和レトロなおじさんであった。
そして、その昭和レトロボーイが、コップに入った水に続いて、灰皿を置いたのにも驚いた。
「喫煙喫茶」なのであろうか。
私は、「ミックスサンドとホットコーヒー」を注文しました。
すると、昭和レトロボーイは、一瞬硬直したようであった。
「ウッ!」と息をのんだように黙ってる。
不安になりました。
ここは、とてつもなくマニアックな喫茶店で、「ミックスサンドとホットコーヒー」を注文するような一般客など相手にしない、その道では有名な店のかもしれない。
わがままな店主で、ミックスサンドとホットコーヒーを注文する客など追い出されるのかもしれない。
沈黙ののち、私を見つめて、「ミックスサンドと・・・ホットコーヒー・・・」と念を押すように言いました。
「それでいいんだな!」と言ってるようでした。
くるりと背を向けて行ってしまった。
待ってる間不安になって、他のテーブルを見ると、コーヒーカップのほかに、銀のセットが置いてある。
コーヒーポットとミルク入れと砂糖入れのようなものが一組になった、今までに見たこともないようなものである。
やっぱりマニアックな店なのかもしれない。
さて、ミックスサンドとホットコーヒーを運んできた女性を見て、また驚きました。
昭和レトロガールであった。
私のテーブルにも、コーヒーの入ったポットと砂糖壺とミルク入れのセットがどんと置かれた。
珈琲は2杯分か3杯分入ってるようです。
ミックスサンドには、あんみつがついてました。(-_-;)
あんみつは食べたくなかったけど、残したら怒られるかもしれないと思って、無理して食べました。
値段にも驚きました。
コーヒー2、3杯分とミックスサンドとあんみつで770円。
それなのに客が少ない。
私が食べてる間、先ほどの昭和レトロガールが、入口に向かって何度か、「ど〜ぞ〜!ど〜ぞ〜!」と声をかけてましたが、誰も入ってこなかった。
のぞいただけでやめる人が多いようである。
それでも昭和レトロを保ってるんだから熱心なファンに支えられてるんでしょうね。