最近駅の広告が少ない。
ホームで、空いた看板を見るのはなんとなくさびしい。
広告なんかなければないでいいのだが、「ほんとはここに広告があるはずなんですが・・・どうも困ったもんです」という感じがさびしい。
ある病院の看板が新しくなっていた。
以前、「最新医療機器重装備!」と書いてあって、驚かされた病院だ。
「最新医療機器重装備!」がなくなって、きれいな色使いのほのぼのとした看板になっていた。
院長が変わったのか。
前の院長は、「ガンダムファン」だったのかもしれない。
車内のつり広告。
「雨の日でも楽しめます」
何かと思ったら、あじさいで有名な矢田寺の紹介だ。
なかなかうまい文句だ。
「お、今日は雨だ。矢田寺に行こう!」という人が増えるだろう。
しかし、ちょっと切迫感も感じられる。
「梅雨が書き入れ時だ!」という気合が伝わってくる。
「雨の日に稼がなくていつ稼ぐ!?」
「雨の日も楽しめます」という割りに、写真はふつうにあじさいが咲いている光景だ。
広い境内をすっぽりと青いビニールシートで覆い、雨でもかさなしで歩けます、というような写真の方がインパクトがあると思う。
矢田寺のホームページを見たら、「雨の日も楽しめます」とは書いてなかった。
これは、近鉄の広告だ。
寺のホームページでは、あじさいのことを弁解している。
「日本では、あじさいの花の色が変化することから、花言葉は『移り気』ですが、フランスでは、『忍耐強い愛』『元気な女性』です」
そうですか。
私と家内も結婚前、矢田寺に行ったことがある。
『忍耐強い愛』『元気な女性』
まるで私たちのことを言ってるみたいだ。