若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

個人情報保護

朝日新聞奈良版。

明日投票の、大和郡山市長選挙の候補者が紹介されている。
現職と新顔の一騎打ちだ。

現職市長の写真は出ているのに、対立候補の写真はなくて、名前の横に灰色の四角形が印刷されているだけだ。
大変なミスだ、と思ってよく見ると、「候補者の要望により、写真は掲載できません」と書いてある。

これはいったい?
「名前を売る」「顔を売る」のが選挙の基本だ。
顔写真入りのポスターをはりまくるのが普通だろう。

よほどヘンな顔なのか。
あるいは、飛び切りのイケメン候補なのかもしれない。
「写真を出せば、誰だって私に投票するでしょう。顔で選んでほしくない!政策で選んでください!」

今後、個人情報を知られたくないという候補者が増えるだろう。
立候補したことを誰にも知られたくない、そっと立候補したい、という人もあるはずだ。
こういう人たちの意思は尊重すべきだ。
「非公開立候補制度」を作るのも一案だ。
大量の棄権者が問題になっているが、棄権した人の票が、「非公開立候補者」の得票になるというのも、選挙の活性化につながるだろう。

その他、個人情報保護法案の成立で、難しい問題が出てきている。
高額所得者も、来年からは公開しないそうだ。
毎年惜しいところで逃して、来年こそはと張り切っていた私にとっては残念なことだが、時代の流れとあればしかたがない。

何年か前、自治会の名簿に載せないでほしいという人があると聞いて、不思議に思ったが、だんだんそうなっていくのだろうか。

老人会の名簿も、年齢を公開しないでほしいという会員が増えて対応に困っているようだ。
ある老人会では、年齢のかわりに、「明治」「大正」「昭和」と書いている。大体わかればいいということのようだ。

別の老人会では、年齢の欄に、「松」「竹」「梅」と書いている。
「何のことかわからん」という苦情が寄せられたり、「梅」と書かれた女性が、「梅干ばあさんという意味か!」と怒ったり、もめているそうだ。

個人情報の取り扱いには、慎重の上にも慎重を期さねばならないと思う。