若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

開票立会人

アメリカ大統領選挙の開票がズルズルもたもたという感じで、もうちょっとなんとかならんのかと思いますが、「ほっといてちょうだい」と言われますね。

テレビを見てたらトランプさんが「民主党が開票立会人を邪魔してる」みたいなことを言ってたので、アメリカさんのことだからそういうことを言われてもしかたないようなええかげんなおおざっぱなことをやってるんじゃないかと思ってネットで調べてみました。

失礼しました。

さすが元祖民主主義、きっちりしてはります。

 

開票立会人になったことはないんですが、投票立会人は自治会の役員をしてる時三回経験してます。

恥ずかしながら、立会人なんてぼ~っとすわってればいいと思ってました。

投票が公正に行われたことを確認する非常に重要な役目だということを聞いてなるほどと感心しました。

 

奈良市の場合、選挙管理委員会から自治連合会に立会人の依頼が来る。

投票立会人は二人以上です。

朝6時ごろ投票会場に行く。

選挙管理委員会の人が投票箱を運んできて、投票箱をあけて何も入ってないことを確認してくださいという。

手品が始まるわけじゃないですよ。

 

投票が終わるとふたをして鍵を閉める。

鍵を封筒に入れて立会人二人が封印のハンコを押す。

投票箱を選挙管理委員会の人といっしょに開票所まで運んで任務終了です。

 

開票立会人は十人だったと思いますが、候補者が任命するようです。

 

さてアメリカは。

誰でもOKみたいです。

「開票立会人」と言われたり「開票監視員」と言われたり「異議申し立て人」と言われたりする。

投票の利害関係者として、立候補者、党員、支持者。

中立の立場で市民、外国人。

 

「開票立会人」になりたい人は選挙の仕組みなどをお勉強しなければならない。

たしかに何も知らずに見てるだけではだめですね。

投票までの準備とか投票用紙とか読み取り機械とか票数確認手順とかいろいろ勉強する。

開票所ではおしゃべり禁止、政治的演説禁止、開票作業員に質問禁止、飲食禁止、ケータイ禁止、投票用紙に触れるの禁止、投票用紙持ち出し防止のためバッグ類持ち込み禁止、その他いろいろ禁止。

特に今年はコロナのため人と人の距離を取ることが求められていて、そのため人数制限する州もある。

開票立会人については州によってかなり違うので各州の規則を見てくださいとのことです。

 

「開票立会人」の目的は、利害関係者にとっては自分たちが不利にならないように監視するというのと、選挙が公正に行われたことを自分の目で確認するため。

中立の市民にとっては、選挙の公正を保証し、選挙と投票開票について学び、今後のより効率的な選挙運営につなげる。

 

立派な理念であると思いました。

基本的に誰でもいらっしゃいということみたいで、大変だと思います。

自治会の役員に頼んだり、各立候補者が一人だけ選ぶ方がずっと楽です。

 

トランプさんに言いたい。

お宅のシステムをもっと信頼したらどうですか。

というか、おっさん知らんのとちがうかな。

 

ネットで調べたら、アメリカのいろんな自治体が「立会人」についての資料を公開してます。

「立会人」について全体的なことは「NCSL」と言う団体のホームページにありました。

この団体は「全国州議会連盟」みたいな感じで、現役の州議会議員さんたちが作った会です。

主な設立目的は、「国は州にいらん口出しするな」ということみたいで、さすがアメリカンという感じです。