若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

無情の世界

久しぶりで、ギター雑誌の「メンバー募集欄」を見て驚いた。

あの「ハイトーンボーカル」の人がまだ「参加希望」している!
私が気づいてからでも一年以上になる。
日本には「ハイトーンボーカル」を必要とするバンドはないのか。
やけを起こさずがんばってほしい、と思っていたら「ボーカル急募!」
「高い声が出て、なおかつ声が細くならないのが理想です」
あるじゃないですか。
決まりですね。

バンドの一員になるのはかなり難しそうだ。

38歳のボーカルの人がギターとシンセサイザーを募集している。
「当方身長183センチです」

声や歌唱力については触れていないのが奥ゆかしい。
この人はよほど「身長183センチ」に自信があるのだろうか、注文が多い。

「作詞、作曲、編曲が全部できて、ポップでさびの強いメロディ、実験的、幻想的、攻撃的サウンドが作れる方連絡ください」
この人の性格が幻想的で攻撃的なのではなかろうか。

ギター歴25年の人がメンバーを募集。
「女性の方も歓迎しますが、初心者、既婚者はご遠慮ください」


次。これは珍しい。
「当方作曲。曲作りで困っている方、曲を書いて送ります。商売じゃないし、詐欺じゃないので安心を」

どんな詐欺じゃ。
曲が送られてくると思ったのに、送られてきたのは曲じゃなかった、というようなひどい話があるのか。

34歳の女性ボーカルがメンバー募集。
「初心者同然ですが、いずれプロを」
34歳にして初心者同然か・・・。
しかし、遅すぎるということはありません。
と思います。

この人は、ハードロックを歌いたいようだが、メンバーに対する希望は、「必要に応じて音量を下げてくれる方」

よほど爆音に痛めつけられましたね。
ここまでは、何となく同情できるのであるが、最後の文章でこの人がどういう人なのかわからなくなる。

「ちなみに、『冬ソナ』主題歌をハングルで歌えます」