厳しい意見を聞いて、ではなく、大きい音を聞いて耳が痛い。
きのうは、先週に続いてライブに行った。
センベー君がギターを弾いている「エイプリルフールズ」というバンドと、「ソルティドッグ」というバンドのライブ。
同じライブハウスだが、先週の客五人とはうって変わった混雑振りであった。
この二つのバンドのライブは、以前何度か見たことがあるが、どんなバンドだったか忘れてた。
ライブハウスで顔を見て、メンバーを思い出した。
始まると、エイプリルフールというバンドは、ボーカルが次々に交代して、ボーカルによって歌うジャンルが違って、ヘビーメタルから演歌までと、幅が広いというか、まあわけがわからんバンドである、ということも思い出した。
何人目だったか、Y田君が登場して強烈なヘビーメタルを歌いだしたとき、ああ、Y田君はこういうボーカルだったと思い出した。
思い出したのはいいが耳が痛くなってきた。
それまではふつうに聞けていたのだが、Y田君の声は、音圧となって耳を襲った。
Y田君といい、Y森さんといい、Yのつくボーカルにまともな人はいない。
はじめ、Y田君の声は、高音が伸びるのだと思ったが、そんなおとなしいものではなく、Y田君はキンキン声だといったほうがいいように思ったが、そうではなくて、耳障りな声だというのがいいかもしれない。
Y田君がもう一曲歌うなら帰ろうと思ったが、一曲で次の人と交代した。
三曲歌って、客が皆帰ってしまったことがあるにちがいない。
一曲でも耳鳴りがした。
きのうは久々に、地獄の狂牛丑の助君の歌も聞けた。
丑の助君の歌は、高音だけではなく、全音域すべてにおいて、人間の可聴音量レベルのピークを突破している。
こういうと難しく感じられるかもしれないが、早い話が「雑音のカタマリ」という感じなのだが、「騒音」とか「爆音」とかいう方がわかりやすいかもしれない。
丑の助君は、気配りの人なので、「これから歌いますが、私の声に耐えられないと思う方は外に出てください」と断った。
三分の一ほどの客が外へ出た。
残った客の半分ほどが、丑の助君が歌い終わった後、ぐったりしていた。
二、三年に一度はこういう経験をするのもいいと思った。