若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

初練習

どういうわけか、1月にライブをすることになってしまった。

ヤマハ西大寺教室の発表会で何度かバンドを組んだメンバーだ。
誰が中心ということはない。
大黒柱になれる人がないバンドだ。

「ダイアナ」とか、古い曲をやるので、ボーカルのYさんが中心のように見えるかもしれないが、ちがう。
Yさんは、バンドの大黒柱というより、バンドの落とし穴、と言ったほうがいい。
みんなが頼れると言うより、みんなが落ちそうで危ない。

昨日初めてスタジオであわせた。
やってきたYさんに、先日の「歌詞ど忘れ」事件からもう立ち直りましたか、と聞いたら、「ワシは立ち直ったけど、見に来た女房がまだたちなおれん」
私たちの年齢になると、少々こけても立ち直りが早すぎて、薬にならないようだ。

何曲かすんだとき、ドラムのIさんがYさんに言った。
「ボーカル、ちゃんと歌ってもらわないと、引きずられてしまって、ドラム、たたきにくいですよ」

これには驚いた。
私が、Yさんに引きずられてギターを弾きそこなうのは仕方がないだろう。
しかし、ドラムはバンドの中心だ。
歌に引きずられてどーする?

私は、「歌を気にしたらダメですよ」と言った。
言ってから、あいまいな言い方だったかな、と思った。

一般論として、「ドラマーは歌を気にせず正確にリズムを刻むべきだ」と言っているようにも取れるし、「Yさんの歌なんか気にしてどうするんですか」と言っているようにも取れる。
自分でも、どっちのつもりで言ったのかよくわからん。

いずれにせよ、このバンドでは、ギターがメインになることはないので、結構えらそうなことが言える。
目立たないから、少々間違っても気づかれることがない。
と思う。

Iさんは、私より少し年下で、高校時代からドラムを続けている超ベテランだ。
それが歌に引きずられるようでは情けないではないか。
しかし、Iさんのふがいなさを責めるより、超ベテランをも狂わせるYさんのパワーをほめるべきかもしれない。

探していたサックスにはN君が入ってくれることになった。
ヤマハの発表会で何度かいっしょになった上手な若者だ。
強力な助っ人である。

夜、センベー君たちのライブで、丑之助君が、「サックスは決まりましたか?」と聞いた。
「N君がやってくれる」と言ったら、「え!それはもったいない!」

しっつれーな!