若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ホメイニ師

イスラムのことはよくわからない。
他の事はわかってるのか。
他の事と同じくらいによくわからない。

あるホームページで、イランの街角のポスターを紹介してあった。
ハメネイ師に帰依することは、我らの王ホメイニ師に帰依することである」と書いてあるそうだ。

ハメネイ師は今のイランの最高指導者で、ホメイニ師は、イラン革命の指導者である。
「我らの王」?
謎だ。

ホメイニ師の初めて名前を聞いたのはいつごろだろうか。
当時、ホメイニ師は、パーレビ政権に追われてヨーロッパに亡命していた。
亡命先で、「パーレビを倒せ」と説教し、それを録音したカセットテープがイラン国内で流されているという記事を読んだ。

ホメイニ師の「師」とは何か。
イスラム教のお坊さんなのかな、とぼんやり考えているうちに、たくさんの「○○師」が登場してきて、ますますわからなくなった。

「法学者」「聖職者」、いろんな肩書きで呼ばれている。
とにかく非常に力のある人たちのようだな、とぼんやり考えているうちに人質事件が起こって、仲介者として「聖職者」が現れた。
テレビでその人を見たときの印象。
「高そうな服着てるなあ」

「聖職者」は、宗教的にえらい人で、政治的に力を持っていて、経済的には金持ちのようだ。
好きになれそうにない。
日本でそんな人いるか。
池田大作さんなんかが近いのだろうか。
外国のことで、わけがわからんな、と思って考え始めると日本のことが気になる。

キリスト教関係の本を読むと、イエスが生きていた当時のユダヤ教のえらい人たちは、宗教、政治、経済の面で支配力を持っていたようだ。
「宗教貴族」と書いてある本もある。
エスは、単なる「宗教家」ではなく、そういう支配に反抗した人間だと説いている人もいる。

今のイスラム教国で、「法学者よ、戒律で人々をしばるな」「金持ちの聖職者は天国に入れない」と言って歩くみたいなものか。
イスラム教は、食べ物に対する戒律も厳しい。
エスは、「食べもので人間がけがれることはない。食べたものはうんちになって出て行くだけだ」と言っている。

今のイスラム教国で、そういう活動をすれば殺されそうだ。
そう考えると、イエスがなぜ死刑になったのかわかるような気もするが、わかったような気になるのは危険だから、やっぱりよくわからんということにしておこう。