今、ガンズアンドローゼズの曲を3曲練習中である。
全部何年か前にやった曲だ。
何年か前にやった曲が、私にとって新曲同然なのは言うまでもないことだ。
何年どころではない。
曲を覚えるのにだいたい二ヶ月かかって、発表会がすむと一週間でかなり忘れ、二週間でほとんど忘れ、一ヶ月で新曲同然となる。
尊師は、ママさんコーラスの指導もされているが、中高年の音楽活動は似たようなものらしい。
とは言え、一度やった曲は、まったくの新曲ではないので、また練習を始めると、徐々に思い出してきて、一からやるときよりはかなり早く覚えることができる。
はじめ、「こんな曲、やったかなあ?」と半信半疑であるが、途中から、「ああ、やりましたネッ!」という感じになる。
ところがである。
今回、どういうわけかそうならない。
いつまでたっても、「こんな曲、やったかなあ?」状態である。
なんだ、これは。
トシなのか?
そう言えば、ギターに関して進歩が止まっているように思う。
46歳で習い始めて以来、少しずつではあっても、「向上している!」「今が伸び盛り!」という感じであったのに。
シャンソンの石井好子さんは水泳が好きで、70歳を越えても毎日二千メートル泳いでいると言っておられた。
マスターズ水泳の50メートルに出場しておられるらしい。
「毎日二千メートル」に感心したインタビュアーが、「ほお!記録の方は?」
「毎年10秒ずつ遅くなってます」
私も、毎日練習してなおかつ衰えていく地点に達してしまったのであろうかと、自慢のエレキギター、ギブソン・レスポールを弾きながらしみじみするのであった。
この夏は何で年寄るレスポール 鹿之助