若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

悪いやつ

よくこれだけ悪いやつが出てくるもんだ。
毎日何かある。

河合雅雄さんが、自然界に善悪はない、善悪は人間世界のものだ、というようなことを言っている。
人間は、たえず、良いことをするか悪いことをするかの選択を迫られているということか。
あるいは、何をしても、良いことか悪いことかの、どっちかになってしまうのか。

悪いやつを見て、「悪いやつだ!」と思うこともあるし、「気の毒なやつだ」と思うこともある。
悲惨な事件を起こしたやつほど、あわれに思える。
菩薩心のかけらのようなものがあるのだろうか。

祖母とその孫娘二人を惨殺した男がつかまった。
ひどい事件だ。
この男が気の毒に思える。
憎むのを通り越してというか、憎む以前にというか、あわれになる。

こんなことをするために生まれてきたわけではないだろうに。
この世に生れ落ちて、60年、人を殺すために、生きてきたわけではないはずだ。

それにくらべて、さおだけ屋は憎い。
知り合いの奥さんが、車で回っているさおだけ売りにひっかかった。
「一本二千円」と放送していたので呼んだ。
物干しに合わせて切りますといって、切ってから5万円だと言い出した。
二千円と言っていたと抗議したら、それは売り切れたと言ってすごんだ。

こいつは憎い。
あわれになんか思わない。
殺人者以下の、極悪な人でなしのように思える。

今朝の新聞。
風俗店で働く女が、自分は医学部の学生だといって男性をだました。
結婚詐欺である。

カネを巻き上げるのも、授業料を援助してネと、けなげに巻き上げた。
30万円の婚約指輪を買わせたあげく、「なくしちゃった!」とぶりっこして、今度は180万円の指輪を買わせた。

信用させるため、白衣を着て聴診器を持って、男性の家を訪問した、と書いてあったが、これは、信用させるためといえるであろうか。
ふざけて、やけくそになって、ばれてもともとと思って白衣と聴診器ではないのか。

いずれにせよ、悪い女だ。
この女に対しては、憎むのを通り越すのか、憎む以前にか、まあ、そのあたりでうろちょろせざるをえない。

悪いやつといっても多種多様であるから、簡単に処理できない。