朝日新聞。
防衛省の、守屋前事務次官が、収賄の容疑で逮捕された。
「防衛庁の天皇」と呼ばれていたそうだ。
失礼ではないか。
「○○の天皇」という呼び方は、天皇に失礼だ。
絶大な権力をほしいままにし、わがままし放題、周囲の人間を生かすも殺すも胸先三寸、誰にも手がつけられない危険極まりない男というイメージである。
天皇陛下は、新聞でこの記事を読んで、ムカッとされていると思う。
ムカッとしても、口には出せない。
それが現実の「天皇」ですよ。
「○○の天皇」禁止。
守屋前次官の奥さんも逮捕された。
奥さんは、「女帝」だったそうだ。
「女帝」と聞いて、よいイメージは湧かない。
これまた、絶大な権力をほしいままにし、贅沢三昧のパッパラパーという感じだ。
ほとんど完全な差別語ですよ。
この記事の英語版を読んで、エリザベス女王は、ムカッとされていると思う。
ムカッとしても、口には出せない。
それが現実の女帝である。
「○○の女帝」禁止。
朝日新聞の編集委員、本田優さんは、二十年にわたって、何度も守屋前次官を取材している。
歴代の防衛庁事務次官で、「異名」を持つのは二人だけだそうだ。
「ミスター防衛庁」と呼ばれた人と、「天皇と恐れられた守屋」さん。
有名だったんですね。
よくあるパターンだ。
「評判の男だったんですよ。私は前から知ってましたがね」
取材を通じて、話は時に人生観にまで及んだというのだから、たいしたもんだ。
こういうジャーナリストは、「出し惜しみ罪」で逮捕。