若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

新薬師寺

今までなんとも思っていなかったのに、突然、なんかヘンだなあ、と思うことがある。

「新薬師寺

非常に、イージーなネイミングではないか。
お手軽というか、安易というか、雑というか、えーかげんというか、どこからも何の反対もなかったのか。

誰が考えても、本家「薬師寺」の方が、値打ちがありそうだ。
「第二薬師寺」「薬師寺分館」という感じがする。
薬師寺勤務になるお坊さんたちも、納得したんだろうか。

どうせなら、スーパー薬師寺という思いを込めて、「超薬師寺」とか、「真薬師寺」「本薬師寺」など、候補としては、色々思いつくはずだ。

「新」がそれほどカッコイイなら、他にも「新○○寺」がたくさんあってもいい。

薬師寺は、光明皇后が、聖武天皇の病気平癒を願って建てたという説もあるが、はっきりしないらしい。
薬師寺との関係はどうなっているのかと、新薬師寺のホームページを見てびっくり。

「新」は新しいという意味ではなく、霊験あらたかという意味だと書いてある。
ほー、「新」にそういう意味があったのかと、漢和辞典を見たら、そんな意味ありませんよ。

古語辞典を見た。
「新しい」という意味の「あらた」は、「新」と書く。
「霊験あらた」の意味の「あらた」は、「験」と書く。

全然ちがうではないか。
お坊さんが、ええかげんなことを書いてるのか。
まあ、口から出まかせが、商売みたいなものだから、と思ったとたんに思い出した。

高校のとき、新薬師寺にスケッチに行ったことがある。
ぼろぼろの寺だった。
十二神将の説明だったか、「コマ劇場のアイデアは、ここから取られたのである」と書いてあった。

ヘンなこと書くなあ、と思った。
その後、新聞だったかで、「コマ劇場云々」の説明について、「世におもねる姿勢が悲しい」と批判されているのを読んだ。

まあ、あれだけぼろぼろなら、少々のことはしかたがないと思った。

「コマ劇場」を書いたお坊さんが、「新は霊験あらた」、を書いたのだろうか。
薬師寺について、調べたら、とんでもない話が出ていた。

去年、副住職(62)が、実の父である住職(90)を、給与未払いで訴えている。
住職は、死んだ妻の遺産を、息子が独り占めしたからだと反論している。

薬師如来はダメだ。