この本は、人物画教室の女性が教えてくれた。
役に立ちますよ、と言われて買った。
知らないことがいっぱい書いてある。
読むのと、描くのとは、まったくちがうことだから、役に立つかどうかは、わからない。
すがりたくなるものです。
『ギター上達法』みたいな本も、色々買った。
読んで上達できるとは思わないが、買ってしまう。
私のレベルでは、読むヒマがあったら、練習した方がいい。
わかっているが、買って読んでしまう。
練習せずに上達する方法が、ひょっとすると書いてあるかもしれない、という浅ましい根性である。
『油彩の実践バイブル』に書いてある、様々な技法を、今後使うことがあるかどうか、使っていい絵が描けるかどうかは、わからない。
著者はイギリス人だが、「肌の色の作り方」は、参考というか、勉強になった。
最近、新聞などで、絵の具やクレパスなどの、「肌色」という呼びかたが、問題になっている。
絵の具の「肌色」が、肌の色じゃない人もいるからだ。
この本では、肌の色を表現する言葉として、「クリーム色、ピーチ、コーヒー、象牙」などがあげられている。
そして、「肌の色」の作り方の例として、「濃い肌色」「褐色系の肌色」「オリーブ系の肌色」「淡い肌色」があげてある。
「濃い肌色」は真っ黒けだ。
欧米では、こういうのが常識かな。
先日、S君に人物画を習った時、肌色を塗らなくても、肌に見えることを知った。
なぜか知らないが、顔に黄緑が縫ってあっても、おかしくないときはおかしくない。
「肌色」に、そうこだわらなくてもいい。
素人は、こだわってしまいますが。
この本で、ふーん、と思ったのは、「乾いていないキャンバスの運びかた」だ。
まず、乾いてないキャンバスの、描いた面の四隅に、コルク栓を置く。
同じ大きさのキャンバスを重ねて、テープで巻いてとめる。
運んでから、コルク栓のあとがついていたら、補修する。
イギリスには、こういうときに使う、おなじみの「キャンバスクリップ」という、便利な小物がないのでしょうか。
「コルクのあとがついていたら、補修する」?
不思議かつ、気の毒である。