若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

馬の耳に念仏

昨日は乗馬クラブ。

「馬の耳に念仏」という言葉があるけど、、なぜここで馬を持ち出すのか不思議である。

いつだったか、行きつけの散髪屋の奥さんが、感激したように言ったことがある。
「お経って、いいことが書いてあるんやてね〜」

奥さんは、あるときまでお経に意味があるとかないとか、考えたこともなかった。
お坊さんが、ムニャムニャ言ってるなと思ってた。

奥さんのお父さんがかなりの年のころ、本を読んでた。
何を読んでるのか聞いたら、お経の本だという。
お父さんが、お経にはいいことが書いてある、と言ったので驚いた。

「お坊さんが来はったたとき、『お経には、いいことが書いてあるらしいですね』と言うたら、お坊さんは、『そうですよ。いいことが書いてあるんですよ』と言わはったわ」と感心してた。

「散髪屋の奥さんの耳に念仏」でもいい。

さて、乗馬クラブで馬を見てると、人を見る目はあると思う。
私たちをなめてる。
完全になめてる。

馬たちは、初心者クラスを教える若い先生も、ちょっとなめてる。

上級者を教える先生が、たまに初心者クラスを担当することがある。
馬たちの態度が全然ちがうんですな。
ふだんはだらだらとして、私たちの「歩け」とか「走れ」とかいう合図も無視してるくせに、こういう先生が担当だと、実によく言うことを聞く。

いつもは、走り出したと思うとすぐ止まるくせに、こういう先生のときは、エンエンと走り続ける。
えらい先生、こわい先生の前では、別人のようであると言うか、別馬のようであると言うか、まあ、しゃーないやつらである。

人をなめるのもええ加減にせーよ!と思うことがある。
私よりいくつか年上の女性で、かなりのベテランで、馬が大好きという人がいる。
毎回、大量の、りんご、人参、角砂糖を持ってきて、馬たちに食べさせてやる。
半端な量じゃないですよ。
昨日も、何十本という人参を一生懸命切って馬にやってた。

で、憎たらしいことに、馬たちはこの人の言うことも聞かない。
この人が馬具をつけようとすると、他の人のときと同じように、大きく頭を振って嫌がる。

ひどいではないか。
いつもいつも、あれだけ色々食べさせてもらってるのに。
彼女が馬具をつけるのに難渋してるのを見ると、私は腹が立って仕方がない。

「馬の耳に念仏」も「馬に人参」もやめたほうがいいと思う。