牛肉産地偽装などで、経営が悪化していた船場吉兆が、廃業を発表した。
経営再建に向けての切り札として、「食い倒れ人形」を譲り受けようと交渉したが、不調に終わり、廃業を決意した模様。
発表と同時に、廃業を惜しむ常連客たちが次々と訪れ、店内は久々の賑わいとなった。常連客たちは、おなじみの産地偽装牛肉などに舌鼓を打ち、前の客の食べ残しが運ばれるたびに、「これこれ！これがないと、ここへ来た気がしませんよ！」と大よろこび。
常連客以外にも、「いつもはファミリーレストラン。こんなときでないと、高級料亭なんて、来られないですからねえ」という、子供連れの客も多く見られた。
午後九時過ぎ、詰め掛けた客の前に、湯木佐知子社長が現れ、使いまわしのお詫びにと、皿回しを披露、客が目を回すという一幕もあった。
