若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

アグリッパ

時々、読み間違いをする。

今日、お菓子の袋を見ていて驚いた。

「国産蜜蜂入り!」

み、み、蜜蜂?!

蜜蜂なんか入れてどうする?と思って読み直したら、「国産蜂蜜入り!」でした。

私のお目々に聞きたい。
なぜそんなウケ狙い丸出しの読み間違いをするのだ。

お話変わって、美術研究所の石膏デッサン。
ミロのビーナス」を描き終えて、先週から、「アグリッパ」というのを描いてる。

堂々たる男性像である。
いかめしい、立派な顔だ。
「アグ立派」とおぼえましょう。

またもお話変わって、さっき、本箱を見てたら、奥の方に小型の分厚い本が見えた。
なんだろうかと取り出したら、『平凡社世界文学全集:シェンキウィッチ著:クォーウァーディス』。

これは、高校か大学のころ、古本屋で買った。
「190円」の値札がついてる。

古代ローマを舞台にした、恋とキリスト教がからんだ、波乱万丈の物語、だったと思うが、ほとんど忘れてしまってる。

どんな話だったかと読み始めたら、アグリッパが出てきたので驚いた。

『イタリアからアグリッパ(アウグストゥスの将軍:ローマの美化を計った)がここへ来たとき・・・』

堂々たる男のはずですね。
古代ローマの将軍で、ローマの美化を計った人だった。

ローマの美化を計ったから、記念に像を建ててもらって、それを今でも美大受験生達が描いてるのか。

『クォーウァーディス』のアグリッパは、ここで名前が出るだけのようですが、思いもかけずこんな所で出会って、何だか非常に得をしたような、うれしい気分です。

次回で「アグリッパ」のデッサンを仕上げる予定ですが、「堂々たるいかめしい男アグリッパ」に、急に親しみを感じて、「知り合いのおじさん」みたいな気がしてきた。

いい仕上がりになりそうな気がします。